9月に入り海水浴シーズンも終わったが、クラゲたちの季節はまだ続く。水温が高い10月くらいまでは突如として大量発生する場合があるのでうっかり刺されないように気をつけたい。
ただプカプカ浮いているだけなら癒し系なのだが、クラゲの怖さはその毒性を含んだ触手にある。ここでは触るな危険の5種のクラゲを見てみることにしよう。
クラゲの体は95%が水分でできている。脳がなく口と肛門が一緒になっているというクラゲの究極の武器はその触手である。ほとんどの種には、触手に刺胞細胞と呼ばれるトゲを持つ細胞を持っている。
何らかの刺激を受けると、この細胞の内圧は150気圧にもなり、破裂して刺糸(さしいと、しし)と呼ばれる針を高速で打ちだすのだ。これは自然界で最速の動きであり、なんと弾丸よりも速いのだという。
この武器は小さい魚などの獲物を捕らえるために進化したわけだが、人間が刺されると、ちょっと痛いなー?くらいのレベルから数分で死に至るオーバーキルのものまで幅広い。
以下の5種は特に気をつけなければならない怖いやつらだ。
5位:ヤナギクラゲ (通称シーネトル)
ヤナギクラゲは北太平洋に分布し、日本では北海道や東北地方の太平洋沿岸で見られる。大きなものだと体長30cmほどで、2m以上の触手を24本も持ち、そこにトゲがある。
刺されるとめちゃくちゃ痛い上に、皮膚の腫れが一時間ほど残る。だが特別命の危険にかかわるほどの危険性はないそうだ。ただしヤナギクラゲの中でも危険な種に刺されたときは症状が深刻になる場合もあるが。
第4位:サイアネア・カピラタ (和名:キタユウレイクラゲ)
サイアネア・カピラタは現在確認されているクラゲの中で最大の種だ。本体であるかさの部分は2.5m、長さ30mもある触手を引きずりながら泳ぐ。その体重は250kgにも達する。大量発生することが多く、浜辺を占有されると海に入れなくなる。
サイアネア・カピラタは冷たい水に適した種であり、イギリスを含む北大西洋と、日本では青森、北海道に見られる。刺されると凄まじく痛いらしく、死に至る場合もあるという。
遭遇することはめったにないそうだが、浜辺に打ち上げられ死んだ後も、長い間刺胞細胞は活動を続けるという。最近アメリカ・ニューハンプシャー州のビーチで起きた事故では、打ち上げられた一匹のサイアネア・カピラタがバラバラになり、そのちぎれた触手が150人もの人間を刺したのだそうだ。
3位:カツオノエボシ(学名:フィサリア・フィサリス)
8月の下旬、アメリカ・カリフォルニア州の浜辺に大量漂着し話題となっていたが、厳密に言えばカツオノエボシは本当のクラゲではない。もっと言うと、一匹の生物ですらないのだ。
正体は何なのかというと、互いに共生している有機体組織のコロニーなのである。オーストラリアではブルー・ボトルと呼ばれている。
カツオノエボシのトゲはかなり危険で、トゲ自体はムチで打たれたようなみみずばれが皮膚にでき、痛みが一時間から数日続くのが特徴である。
ひどい場合では、強烈な痛みに続く発熱、ショック症状、そして死に至るほどの心肺機能の衰弱が起きる可能性がある。
2位:イルカンジ・クラゲ (学名:カルキア・バルネシ)
オーストラリア近海に生息する、体長わずか10mm弱というこの小さきクラゲの毒性は想像を絶するレベルである。一説によると、コブラの100倍以上の毒性を持つとも言われている。これに加えて、イルカンジ・クラゲは触手だけでなく、かさの部分にもトゲを持つ独特な種なのだ。
毒性だけでみればトップにあげたキロネックスに勝るとも劣らない。事実、このクラゲの存在を昔から知っていたオーストラリアの原住民、イルカンジ部族は「見えざる暗殺者」として恐れていたという。
このクラゲを1位にしなかった理由は、体が小さい、ただそれだけだ。毒性は致命的だが、直ぐに適切な治療が施せば、運が良ければ一回刺されただけでは死なないこともしばしばある。
刺されると、耐えがたい筋痙攣や、背中や腎臓の強烈な痛み、皮膚や顔が燃えるような感覚、嘔吐、頭痛や心拍数上昇といった症状が出る。
刺されても生還した人の話によると、この世の破滅が目の前に差し迫っている恐怖感が襲うという。どうやら精神的な症状が出る場合もあるようだ。いいニュースなのか悪いニュースなのかはわからないが、このトゲ自体は痛くないそうだ。
1位:キロネックス(オースラリアウンバチクラゲ)
見た目からしてやばそうだが、本当にやばい。ハコクラゲの大型種であるキロネックスは、地球上最高の致死毒を持つ生物の一つと言われている。
他のハコクラゲも含め、1954年以来、記録されているだけで5568人もの死者を出している。サメなんかの比ではない。東南アジアでは毎年100人以上がこのクラゲの犠牲となっている。
15本の触手は長さ3mにもなり、50万もの超小型ダーツのような毒針に覆われている。たった一匹のキロネックスの毒で60人があの世に行ける。
毒のまわりも早く、心疾患を起こして数分で人を死に至らしめる。神経系や皮膚細胞も異常をきたすそうだ。
水中のスズメバチとの異名をもつキロネックスのトゲは、真っ赤に熱した鉄で焼き印を押されているようだと例えられてきた。
その痛みはあまりに強すぎるため、痛みだけでもショック症状を起こして海中で溺れ死んだり、心臓麻痺になると言われている。例え刺し傷で死ななかったとしても痛みは数週間も続き、毒が入った場所にムチで打たれたような腫れが長く残ることもある。
24の目、4つの脳、そして60もの肛門にあたる部位を持つキロネックスはまさに殺人クラゲの名にふさわしいクラゲである。
via:planetdeadly・原文翻訳:such
カツオノエボシやキロネックスは言うまでもないけど、イルカンジは小型かつ無痛なのに殺傷能力を持つとは恐ろしいもんだなぁホント
>第4位:サイアネア・カピラタ
「ライオンのたてがみ!」
カツオノエボシ、宇宙的に可愛いな
高校の遠足で浜辺にいったら
岸壁の狭間が紺色の干しカツオノエボシでいっぱいだった
みんなでわーいってパチンパチン踏み割って遊んだ
死んでも乾いても刺胞ヤバいって後で知ったなり
幸い誰もやられんかったが
気をつけろって言われてもプカプカ漂ってきたらよけられないよー
だいたい海ってクラゲだのイモガイだのヒョウモンダコだの危険な生き物が多すぎる
絶対海で泳がないぞ
これだけ最悪でも研究者は医薬品にしようと
研究しているのだろうな。そう考えると人間様の
知能のほうが怖いかもしれない
>これは自然界で最速の動きであり、なんと弾丸よりも速いのだという
通りで避けられない訳だぜ(錯乱)
※7
シャーロックホームズで読みました。
1位のクラゲの写真
内部の器官がいかにも悪そうな奴の顔の形に見えるw
で、美味しいのはどれ?
・24の目! 「ほお!」
・4つの脳! 「かっけえ!」
・60の肛門! 「……」
※10
なるべく肌を露出せず(ウエットスーツ、またはスキンスーツやラッシュガード着用)、海底や岩に手脚をつけなければほとんど問題ないですよ
ダイバーなんだが、
水着だけで泳ぐとか裸足で砂地の海底歩くとか、
一般の人ってスゴイと夏が来るたびに思う
そういえば赤海亀とかマンボウってクラゲ食べるんだよね?
食べるな危険が分かるのかな?
※11
イルカンジクラゲの毒には変な作用があるらしく、男性がこれにやられると股間がバキーン! なんだそうで、バイアグラなんぞメじゃない薬が作れるぞって製薬会社が研究してるって聞いたことがあります。
豪州は大地だけでなく海も人間を殺しに掛かってる(確信)
こいつら何を食おうとしてここまでオーバーキルな毒性を身につけたんだろう…
ここまで強烈な毒がないと倒せない獲物ってなんなんだ。
ちょっとイルカンジに刺されてくる
防毒針ウェットスーツ蒸着❗️
60の肛門を持つクラゲにやられたら、なんかくやしい
クラゲって脳は無いのに目はあるらしいな、意味がわからん。
どうやって情報処理してんだろ
※17
人間みたいに軟弱じゃないから、それほどソイツには害はないんですよ。 プーさん…もとい熊がミツバチの巣を襲ってはちみつを食べてるときにきっと刺されてるけど、あまり害はないんじゃないかな。
カツオのエボシの中に住むエボシダイって言う凄い魚がいるんだぜ。
時には互いに食い合うみたいだが。
最後の動画なんでそれを素手で触ってんの・・・
2億年後の生物の予想にクラゲの集合生命体があったよね。
おっかねー。
けど、カツオノカンムリの動画はきれいだな。
青く透き通って海に漂ってる姿は幻想的。実物みたら、思わず触ってしまいそうでヤバイ。
沖のどの辺にいるかんじなのかね
海無し県民の俺、高みの見物
宇宙ヤバイ。
海中コワイ。
カツオノエボシ、あの紫色の袋の部分を
人差し指でつついたことあるけど
大丈夫だった。触手に触れなければ大丈夫そうだね
あの袋 針で刺すと破裂するのかな?
カツオノエボシはPortuguese Man-of-War(ポルトガルの軍艦)、カツオノカンムリはJack sail by the wind(帆走するジャック)なんていうユニークな英名がついてます。
カツオノエボシにカツオノカンムリ。。。
なぜカツオに被せようとする?
“かぶり物の似合う魚 No.1 “ とかなのか??
ハブクラゲがねーとかww
95%が水分で、きゅうりのもぅまぢ無理を思い出した。
ひょっとして、キロネックスってのは、ガンダムユニコーンに出てきたクシャトリヤってMSの、デザインベースになったとしか思えない姿していんだな。ダーツ型の毒針ってのも似ているしな。
こんな馬鹿意味わからん猛毒持ってるのに亀に食われるってまた生き物はおもしろいな