メインコンテンツにスキップ

クラゲのようでクラゲじゃない!?猛毒注意の水中ギャング「カツオノエボシ」

記事の本文にスキップ

45件のコメントを見る

著者

公開:更新:

この画像を大きなサイズで見る

 どう見てもクラゲで、しかも1個体に見えるんだけど、実はこの子、ヒドロ虫の仲間に属し、多くのヒドロ虫が集まって形成された群体なんだという。とナショジオに書かれていたのだけれど、月型の生き物はみな古来から「クラゲ」と呼ばれていたそうなので、クラゲの仲間にいれてあげてもいいそうなんだ。とまあその辺の詳しいところは、コメント欄でご指摘をいただいたので、そちらを参照にしてくれるとうれしいんだ。

 名前の由来は、本州の太平洋沿岸にカツオが到来する時期に海流に乗ってきて、浮き袋の見た目が烏帽子に似ていることから三浦半島や伊豆半島でカツオノエボシと呼ばれるようになったそうなんだ。

広告の下に記事が続いています

カツオノエボシの拡大画像、なんとなく群生してるっぽい感じはするな

この画像を大きなサイズで見る

 浮き袋から海面下に伸びる触手は平均10m程度、長いもので約50mにも達するという。触手が何らかの刺激を受けると、表面に並んでいる刺細胞から刺胞が発射される。刺胞には毒が含まれ、この毒が非常に強烈で、刺されると強烈な電撃を受けたかのような激痛が走り、患部は炎症を起こして腫れ上がり、痛みは長時間続くという。二度目に刺されるとアナフィラキシー(アレルギー反応の一種)を起こし、ショック死する危険があるという猛毒注意のカツオノエボシの浮遊映像がこれなんだそうだ。

 浜辺に打ち上げられたカツオノエボシは、青い宝石箱のようで、ついうっかり手を出してしまいがちだけど、これに触るのも要注意。湿気を吸うとちゃんと刺胞が発射され、生きたものほどではないものの、チクンと痛みが走るという。死骸ですらあなどれないというんだから驚きだ。綺麗なものには毒がある。昔の人は本当にいいことを言ったもんだ。

浜辺に打ち上げられたカツオノエボシ

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る

水中でのカツオノエボシ

この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
広告の下にスタッフが選んだ「あわせて読みたい」が続きます

同じカテゴリーの記事一覧

この記事へのコメント、45件

コメントを書く

  1. カツオノエボシはクダクラゲ目 カツオノエボシ科なのでクラゲと言ってもあながち間違えじゃ無いんでないの?

  2. カツオノエボシは「クラゲ」でいいと思いますよ。
    狭義に、鉢虫綱(Scyphozoa)のみを「クラゲ」とするご見解なのかもしれませんが、そうすると、箱虫綱(Cubozoa)のアンドンクラゲやハブクラゲも「クラゲではない」になってしまいます。
    分類学以前のおおらかな時代を考えてください。海月型の生き物はみな古来から「クラゲ」と呼ばれていましたよ。キクラゲとかね。
    鰹之烏帽子はクラゲではなく「ヒドロ虫綱(Hydrozoa)だ」という上から目線の記述に、科学的ではない違和感を感じました。

    1. ※6
      上から目線ってw
      そう分類されてもいる、って事実を書いただけだろ

    2. >>6は厨が無理して大人びた文章を書きましたって感じだなw
      「上から目線」も使い方まちがえてるし。

  3. 毒で獲物を殺した後が気になる。どうやってそれを食べてるの?

    1. ※12
      群体のなかの消化担当が呑み込んで、得た栄養を他に回してます。

  4. 幼少期にこいつに出会ってる。
    かさの部分を潰した記憶があるw
    後で毒クラゲと聞いて怖かったなあ…

  5. 小さい頃、岩場に打ち上げられたこいつらを踏みつぶしてポンポン音させて楽しんでたわ
    あぶないことしてたなー

  6. えぇ ここで経験者登場!
    小3位の時、湘南七里ガ浜の波打ち際で遊んでいたところ、こいつにヤラレマシタ。
    触手に絡まれるって言う感覚は無いんだけど、両手身体と電撃が走り、泣き叫んだのを覚えてるw
    何が辛いって、その後!
    即海水で洗って、キンカンを塗りまくり、大丈夫だろうと甘く見ていた。
    次の日、両手身体首、全体に大小の蚊に刺された様な赤い跡数百個。
    痒みと熱で寝れない日が続き、刺されたのが金曜日だった為、月曜に学校休んで病院行きました。
    20代後半だが、未だに跡が残ってますw
    親の趣味に付き合う形で、よく海に行ってた為、アンドン・赤・他色々クラゲには刺されてるが、アレは別格だ!w
    気をつけろー あれクソ痛いぞ!!w

    1. 同じく経験者だが動画なんてないぞw
      刺されたのは2年前、オーストラリアで。
      サーファーの間では結構有名で、忌み嫌われておりますよ。
      ※18も言ってるが、辛いのは刺された瞬間よりその後だな・・・2週間以上痛痒いのが続いた。
      子供は命を落とす場合もあるとか・・・※18は無事で何よりでした。
      てかアナフィラキシーあるんだ!?それは知らんかった・・・気をつけようw

      1. 米21と同じようにオーストラリアにいったとき大量に浜辺に打ちあがってるのを見た。踏むと音が鳴るので楽しかったが、後でそれがうわさの毒クラゲと知ってまじでびびった。サンダルだったんだよね…

  7. 浜辺に打ち上げられているの、
    子供なら喜んで触りそうな見た目だな。
    アブねェ!

  8. 昔チヨッピービュービューの鵠沼でドルフィンしたら
    タッパーの中にこいつが入って胸の辺りで破裂した!
    呼吸困難気味になってマジ死ぬかと思ったよ後、首に
    巻き付いた時も死ぬかと思った・・よゐこの皆も苦し
    くなったら我慢しないで救急車呼ぼうね。

  9. うむ、サーヒンしてると帆みたいなのもいるし、
    牛乳瓶の蓋みたいなのもあって刺されると
    痛いから注意が必要です。

  10. なんだよおい、海の中や砂浜ってそんな地雷みたいなもんがウヨウヨいるのかよ

  11. その刺胞ってやつを全弾射ち尽くしたら無害になるのかね。

  12. それにしてもカツオノエボシは、何故こんなにも美しいのだろうか。

  13. 昔こいつにさされて今でも痕残ってる。
    めちゃくちゃ痛かった!!

  14. そうかヒドロ虫の仲間か.つまりミズクラゲやアンドンクラゲよりもオトヒメノハナガサに近い仲間か.

  15. 私はアオミノウミウシというウミウシが大好きなんだけど、調べていたらこのウミウシがカツオノエボシを食うという事を知ってますます目がハートになった。ようつべ探すと動画もある。
    アオミノウミウシは不思議な形をしたとても神秘的な生き物です。この機会についでに憶えてちょ!

  16. 俺、昨日家族と海いって泳いでたらこいつに刺されてしまった。
    いままでは「こんなの刺されたとこでなんなの?どーせ俺刺されないし」と、思っていたが甘かった・・・
    近くにいたおじさん達にすぐ冷やしてもらって落ち着いた。
    いやぁ~「カツオノエボシ」きれいなのにおそろしいね~!

  17. 一昨日これに刺された~!近くにいて頑張って逃げたけどww
    みみずばれになったけどすぐなおったよ☆でも痕残っちゃった‥
    この時期は怖いね泣

  18. 魅力的な形だね
    絵に描きたくなる
    カツオノカンムリってのも聞いた事あるけど、こいつの別名かな?それとも似てるだけ?

  19. 某、円盤生物みたいだ………………………。

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

水中生物

水中生物についての記事をすべて見る

最新記事

最新記事をすべて見る