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音が出なくなっても大事にしてた雪だるまの絵本から、亡き母のなつかしい声が蘇った。ある女性がクリスマスの祝福と語るその出来事は、心やさしい電気技師のおかげだった。
リンダ・シュワルツさんは、子どもの頃からお気に入りの古びた絵本を宝物にしている。その本は録音機能があり、お話を読み上げる母の声が聴けたからだ。
でもそれは昔のこと。今はすっかり古びて音など出ない。それでも手放さず大切に保管していた絵本が、なんと電気技師の手により魔法のように蘇ったのだ。
思い出の雪だるまの絵本
アメリカのフロリダ州に住むリンダ・シュワルツさんの宝物は、幼い頃に母親がよく読んでくれた「Frosty the Snowman」という録音機能付きの雪だるまの絵本だ。
だがかつて母の朗読が聴けたその本は、長年のうちにすっかり古びて中の回路も腐食して、とうとう聴けなくなってしまった。
それでも彼女はその絵本を手放さず、3年前に母が亡くなってからは、よりいっそう大事に扱っていた。
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電気技師の修理でよみがえった母の声
そんな中、クリスマスイブを控えた12月23日、奇跡が起きた。
シュワルツさんの家に、電気系統の修理のために訪れた電気技師のラース・ロビンスさんが、音が出なくなった絵本に目を留めたのだ。
古い物に愛着をもつ彼は、その本をどうにか直してリンダさんにもう一度、母親の声を聞かせたいと考えた。
そして回路を修理し、ちゃんとまた音が出るようにしてくれたのだ!
”雪だるまの「フロスティ」のことはおとぎ話といわれている。でも、子どもたちはフロスティがどうやって命を得るかを知っていた… ”
聞こえてきたのは、幼いリンダさんのために絵本を朗読する母の声。
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リンダさんは二度と聞けないとあきらめていたなつかしい声に感極まった。
もうびっくりしました。修理なんて絶対無理だと思ってたから。ちゃんと動いてくれてとても嬉しかった!母の声をもう一度聞けたことに心から感動して、つい涙が出ました (リンダさん)
おまけにロビンスさんは、リンダさんの夫のブルースさんが持っていた同様の古い絵本まであっという間に修理してくれた。おかげでブルースさんも自分の亡き母(6年前に他界)の声を久々に聴くことができたのだ。
わずか数分で修理してくれたよ。彼が時間を割いてくれたおかげですごいことが起きた! (ブルースさん)
元教師で人助けが好きな電気技師
リンダさんを感激させたロビンスさんは元教師で、かつては子どもの生徒が作るいろいろな芸術品にふれ、創造性豊かな作品の貴重さや価値を知っていた。
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そして彼自身もまた、子どものころの思い出の品を大切にするリンダさんの良き理解者でもあった。
そんな彼は、いつも誰かの役に立ちたいと思っているそう。
今の仕事は人助けみたいなもの。だからこんなふうに特別な方法で誰かを助けるチャンスがあればすぐにやってみるんです (ロビンスさん)
魔法で起きたクリスマスの祝福
ちなみにこの絵本は、1950年にアメリカでリリースされ大ヒットした同名のクリスマスソング「Frosty the Snowman(フロスティ・ザ・スノーマン)」がもとになっているそう。
あらすじは、曲の内容と同様、魔法のシルクハットで命を得た「フロスティ」という雪だるまが、暑さで体が消えるまでのわずかな時間を、子どもたちと精いっぱい楽しもうとする、切なくも夢のあるお話のようだ。
2023年のクリスマスシーズンに起きた出来事は、リンダさんにとって思いがけない「魔法」による「クリスマスの祝福」としてメディアでも報じられている。心温まる話題として、今後もネットで語り継がれることだろう。
References: Goodnewsnetwork / Wcia.com
本記事は、海外で公開された情報の中から重要なポイントを抽出し、日本の読者向けに編集したものです。
現代の魔法使いだね!
私も母の声を録音してれば良かったなぁ
いまは動画でもなんでも残せるのに
なんで母とは残してなかったんだろうな
Hallmarkの公式にある使い方と手入れ(record and maintain)のページに、電池ボックスの手入れ、再生を他のデバイスで録音しておくアイデアなどが動画とともに用意されていて、てことは同種のお困りごとや相談が他にもあるのでしょうね。汚しやすいもんな、絵本。
YouTubeなどではrepair動画が人気ですけれどこのHallmarkのrecordable book、Read-to-Me BookのRepair、Fix動画もありますね。ちょっとした清掃やTipsで復活する様子は見ていて楽しい。
音や鳴き声が出るボタンが付いた絵本の修理などもあって専門知識の使いどころに感心します。