朝、光で起こしてくれるパナソニックの照明を買ってみた

時間になったら点灯して起こしてくれる、シーリングライト(天井に取り付ける室内照明)を買った話です。
選び方だけ知りたい方はこちらをクリックしてください。

私は寝起きが悪い

私は葬儀屋さんという、夜勤があり不規則な長時間労働の職業に就いています。それにもかかわらずロングスリーパー、つまり長時間寝ないとダメな人なのです。休みの日は放っておくと9時間ぐらい寝ています。

当然、勤務日は寝起きが悪く、すぐに起きられません。目覚まし時計を2台設置して、更にそれぞれスヌーズ機能を起動させています。そしてこれ以上寝ていると遅刻するというリミットの時間になるとiPhoneのアラームが最終的に鳴り出すという仕掛けです。

セミナーやプレゼンテーションなど、人前で話す予定が午前中に入っている時は逆算して3時間前に起きないと頭が働きません。「朝からメールはするな」と言っているビジネス本は多いですが、私の場合は朝イチでメールをします。なぜならその時間帯は頭がボーッとしているので機械的な作業はその時間帯に済ませておきたいからです。

最近、ファーウェイの「Band 8 スマートウォッチ ナイロンブラック」を購入して、睡眠時間を計測しています。

新宿のアイランドタワー内にある某睡眠治療の専門医にも通いました。センサーを体中につけて一晩泊まって検査したり、下顎が下がって気道をふさがないようマウスピースを作ってもらったりもしました。気分的に少し改善されましたが、それでもやっぱり寝起きが悪いのです。

照明で起こす目覚まし時計があることを知る

先月2台の目覚まし時計の1台が壊れたので、購入しようとAmazonで探しているうちに、音だけではなく光で起こす目覚まし時計があることを知りました。

光で起こす目覚まし時計:Amazon

間違えてカーテンを開けたまま寝てしまって、朝日が差し込んで比較的簡単に起きられたことが、過去に何度かあります。

作家の橘玲(たちばなあきら)氏によると「人類が生まれてから数十万年の間、ずっと音でなく光(朝日)で起きる生活をしていたので、アラーム音で目をさますのは不自然で、ストレスがかかりやすい」そうです。たしかに、言われてみればそうですね。

ただ当然日の出の時間は1年を通してバラバラなので、その方法を現代人は普段使うことはできません。でも、目覚まし時計と内蔵されている照明が連動しているなら、擬似的にそれを起こせるはず。

そう考えていくつかの候補から絞り込もうとしたのですが、最大の問題はちゃんとしたメーカーから出ている商品がないということです。ベンチャーとか中華メーカーが多いのです。電化製品ですから、サポート体制や修理保証がちゃんとしていないと困ります。

パナソニックの光で起こすシーリングライト(室内照明)を買いました

いろんなキーワードで検索をした結果、タイマー機能で時間になったらだんだん明るくなって電気がつくというシーリングライト(天井に付ける室内照明)が、パナソニックから販売されていることを知りました。

パナソニックは「目覚めのあかり」機能と呼んでいます。

天下のパナソニックですから、5年保証。サポート体制は万全でしょう。
あとは「光で起こす」という仕組みがうまく機能するかです。

早速、Amazonで購入しました。

自宅に届いて初めて気づいたのですが、全てLEDなんですね。

カバーを取ったところ
カバーを付けたところ

それまで使っていた照明が、ヒモを引っ張ると蛍光灯の明るさが二段階で変わるという10年前の商品だったので、時代の進歩に驚きました。というか、私が遅れているのか・・・

指定した時間の30分前もしくは15分前(どちらか選べます)から徐々に明るくなり、指定した時間にピークの明るさになるという仕組みです

設定時間のメモリー機能は2種類あります

使ってみた感想

さて一か月ほど使ってみた感想です。

良いところ

確かに起きるのは楽になりました。

いきなり目覚ましが鳴って不愉快な状態で目を覚ますのではなく、閉じたまぶたを通して、視界が徐々に明るくなっていくのに気づくという感じです。

そしてその明るさがだんだん強くなってきます。

とはいえ、上体を起こしながら背伸びをして気分爽快!みたいな感じではありません。(生まれてこのかた、そんな経験はないのですが)
明るさがマックスの状態になると、目を閉じていてもそこそこ明るくて二度寝したくてもできないというのが正しい表現でしょう。

照明だけでぴったりの時間に起きるということは、私の場合、できそうにありません。
照明がマックスになる時間に合わせて、これまで通り目覚まし時計を鳴らして起きています。

とはいえ、寝起きの悪さが改善されたのは事実です。

これまで起きるのが辛くてとても悲しい気持ちになるか、不愉快な気分になることがよくあったのですが、それがやわらぎました。
主観的ですが70%OFFくらいになりました。

日々使用するもので、2万円程度であることを考えるともっと早く買えばよかったと思います。
といっても、この機能が付いたのは最近のようですが…

また、これは余談ですが、光の色や強さを生活シーンに合わせて自由自在に変えることができます。
さすがはLED!(笑)

しかしながら最初は面白がって色々やっていましたが、途中からは1種類しか使わなくなりました。
まぁ、そんなもんですよね。

悪いところ

デフォルトで毎日起動する。

設定した目覚ましモードを2秒間押して解除しないと、毎日起動してしまう仕組みです。
これは早く改善してほしいです。

エアコンのタイマーは、1度起動するとリセットされてもう一度セットし直さないといけないですよね。
でも、この照明は日中何度も付けたり消したりを繰り返しても目覚まし機能はずっとONになっているのです。

つまり、前日に意識的にOFFにしておかないと、休みの日なのに朝早くから顔に照明を当てられて後悔とともに起こされるという事態になります。

何度も寝ぼけ眼(まなこ)で、あーやっちまったと思いました。

良い言い方をすれば、平日も休みの日も全く同じ時間に起きる人にとっては便利でしょう、ということになるのですが、
そんなに規則正しく起きられる人はそもそもこの商品使わないだろうっていう(笑)

ちなみに、設定時間に照明本体から音を流すことも可能なのですが、照明だけが起動するように設定しています。
なぜなら夜勤の翌朝、自分がいないのに照明から音が流れると、家にいる妻が確実にキレると思うからです。

タイマー時間設定がちょっと面倒

事前に起床時間をリモコンの二つのボタンに設定しておくのですが、この設定がちょっと面倒です。

サラリーマンの方なら、平日起きる時間は大体同じでしょう。
しかし葬儀屋さんは遠方のお葬式の予定が入っている時など日によって起きる時間が早かったりします。

その際の起床時間変更の設定が若干複雑で面倒なのです。

都度「どうやるんだったっけ?」と説明書を見ています。

普通の目覚まし時計のように、もう少し簡単に設定できるようになることを望みます。

追記

2020年8月以降 類似機種が出ました。

カタログ比較すると、本体はほぼ同じで、リモコンのデザインが変わったようです。
残念ながら、タイマー時間設定の面倒さは改善されていないようです。

 

目覚まし機能付きシーリングライト比較(2023年版)

私がパナソニックの照明を購入した直後の、2021年くらいから日立、東芝、アイリスオーヤマも、目覚まし機能付きのシーリングライトの販売を始めました。
正確に言うと、アイリスオーヤマのは、パナソニックと同時期に発売されていたようです。しかし私の中では日用品の企業イメージが強く、家電商品の選択肢に最初から含めていなかったため気づきませんでした。

時間になったら明かりが消えるタイマーOFF機能がついたシーリングライトは中華メーカーを含めていろいろあるのですが、目覚まし機能付きのを販売しているのはこの4社くらいです。

目覚まし機能にフォーカスして使い勝手や性能を一覧で比較してみました。
(2023年10月時点の記事です。将来機能が変わるかもしれませんので、お買い上げの前に、「機種名+取扱説明書」で検索して調べるか、メーカーのカスタマーセンターへお問い合わせください。)

メーカー設定しやすさタイマーメモリー機能点き方その他
パナソニック△慣れないとわかりづらい毎日継続徐々に明るく。
15分前からと30分前からが選べる
電子音の有無選べる
東芝○シンプルでわかりやすい毎日継続徐々に明るく。30分前から指定時間に電子音
日立○シンプルでわかりやすいタイマーは毎日継続だが
留守番機能では、1回のみか毎日か選べる
時間になったら急に点灯
アイリスオーヤマ×何時何分という設定はできない。
「○時間後」のみ。
1回のみ。毎日リセット徐々に明るく。

パナソニックのシーリングライトについてはくわしく解説したので、他のメーカの解説を以下行います。
2023年時点の主要商品にリンクを貼っています。Amazonで扱いがないものは楽天のリンクにしました。
全てボリュームゾーンの8畳タイプです。

東芝の特徴

上の図を見ていただいて分かるように、目覚まし機能は最もパナソニックに近いです。パナソニックと同様、タイマー設定をOFFにするのを忘れて、休みの日に起こされるリスクがあります。指定時間に電子音が鳴ってしまうのを○とするか×とするか、意見が分かれそうです。私は目覚まし時計併用派なので、個人的には不要ですね。
時間設定は、パナソニックのよりシンプルで簡単です。

 

 

日立の特徴

タイマー設定はパナソニックや東芝と同じで解除しない限り毎日作動します。
ところが日立の場合「留守番」モードというのがあり、これは1回のみか、毎日かを選ぶことができるのです。
これは便利。
この留守番モード、ONの設定をしたら必ずワンセットでOFFの設定をしないといけないというのが、タイマー機能との違いです。

日立の問題は、徐々に明るくなっていくのではなく、時間になると急に点灯すること。
個人的には、イヤですね。多分不機嫌になると思います(笑)

【2023年12月追記】
日立のタイマー機能及び留守番モード搭載の機種が、次々に品切れを起こしています。

日立 公式 シーリングライト ラインナップ一覧
Amazon 日立 シーリングライト一覧

この機能を搭載していくことを断念したのかもしれません。

 

 

アイリスオーヤマの特徴

他のメーカと比べて明らかに2~3割安いのですが、目覚まし用としてはおすすめしません。
他のメーカーは、「6時13分に点灯」というように起床時間を設定できるのですが、
アイリスオーヤマの製品は「1時間単位で、○時間後」という設定しかできないのです。
安いクーラーのタイマーと同じ仕組み、と言えば伝わるでしょうか。

つまり午前0時に、明日の朝の点灯の設定をしようとすると、「6時ちょうど」か「7時ちょうど」に設定するしかなく、その間の時間帯に設定することはできません。
「自分は毎日7時間寝るのが日課で、何時に起きようが構わない」というような人しか使えないと思います。

またリモコンに液晶がついてないため、設定はボタンを押した回数で判断します。
7時間後に点けたければ、ボタンを正確に7回押す必要があります。押す回数を間違えるという危険性があります。

また点灯タイマー設定を行うと、消灯タイマー設定はできません。

全く実用的ではないです。

 

 

目覚まし機能付きシーリングライトを買う時のポイント

まず、前述したようにアイリスオーヤマの製品は実用的ではないので、買ってはいけません(笑)

起きる時間が毎日異なる、というような方は、1回のみ(必要に応じて行う)設定可能な日立をおすすめします。

月~金まで毎日同じ時間に起きるという方は、OFF設定しない限り毎日点灯するパナソニックか東芝がおすすめです。
さらに明るくなる時間幅や、音の有無をコントロールしたい方はパナソニックがおすすめです。

ところで「目覚まし機能付き+適用する部屋の広さ」の選択肢で絞っても、1つのメーカーから3~5種類くらい販売されているので、何が違うのか迷ってしまうかもしれません。
いろいろスペックを調べていただければお分かりになると思いますが、LED化以降、照明の性能に大きな差別化は起こっておらず、ほぼ

  • デザインの違い(つぶれた円柱状かお椀型か、外枠があるかないか)
  • 販売時期の違い(現行タイプ以外に、一つ前の在庫が出回っている。当然一つ前のタイプが安いが、在庫僅少になると割高になってしまうことも)

この2点だけの違いです。

「どうしてもこのデザインがいい」とか「新製品でなくてはイヤ」という方を除くと、
メーカーと適用する部屋の広さで絞りこんだら、その時点で一番安いのを買うのが、合理的だと思います。

番外編

Amazonのスクリーン付きスマートスピーカー Echo Show シリーズにも時間になると画面が明るくなる目覚まし機能が付いているようです。
ちゃんと起きられる程度の明るさがあるのかどうかは分かりませんが、興味のある方はこちらも選択肢にいれてはいかがでしょうか。

朝を明るく彩る
お目覚めライトを使えば、朝のアラームが鳴る15分前から朝日のように徐々にディスプレイが明るくなります。また、ディスプレイの時計は、さまざまな楽しいデザインの中から選べます。

以上、目覚まし機能付きシーリングライトの紹介でした。