2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ニコ・ニコルソン、佐藤眞一『マンガ 認知症』

久坂部羊『老乱』をリモート読書会で読むことになったので、それを読んだ後、本作を読み直す。以前読んだことがあったが、問題意識を持って読むと染み通り方が違うなと思った。 『老乱』を読みたいと言ったAさんは「自分では理解できない病気・症状の人の意…

「福岡民報」2021年7月号に「マンガから見えるジェンダー」3回目

「福岡民報」2021年7月号に「マンガから見えるジェンダー」という連載で、よしながふみ『きのう何食べた?』と『1限めはやる気の民法』を取り上げた。 同性愛が日常にドラマで描かれるようになったことと、同性愛を「気持ち悪い」とする感情をどう評価するか…

議会での「質問」は英語でなんというか

地方議会での「質問」を英語でなんというのだろうか。 質疑と質問 先に日本語の理解を書いておくが、議会用語としての「質疑」と「質問」は少し違う。 市町村議会の中にこのことについての解説ページを設けているところがあるが、たとえば千葉県君津市議会の…

年上の高齢男性から告白されるということについて

妻子があって60代である、ゼミの男性教授から電話で「告白」された女子大生の話。 anond.hatelabo.jp まず、これが教員と学生の非対称的な関係を利用した、強制性のあるものだとすれば、セクハラである。許されることではない。その女子大生にも、告発をする…

「交通事故負傷者は実際には減ってない」問題が国会で質問

交通事故負傷者は実際には減ってないのではないか、という「しんぶん赤旗」の記事を読んでその感想を書いた。*1 kamiyakenkyujo.hatenablog.com その後、共産党の塩川鉄也衆院議員がこの問題を国会で取り上げて質問した(6月4日、衆院内閣委員会)。今日の「…

「風刺は引用する作品全体の意味を理解したうえでこそ力をもつ」で思い出す筒井康隆

www.kaiseisha.co.jp これを読んで当然この箇所に目がいく。 風刺は引用する作品全体の意味を理解したうえでこそ力をもつのだと思います。 そこにこの記事。 m-dojo.hatenadiary.com 筒井康隆の風刺・パロディ論争を思い出す(「笑いの理由」/筒井『やつあ…

夏目漱石『吾輩は猫である』

リモート読書会は夏目漱石『吾輩は猫である』だった。 吾輩は猫である 作者:夏目 漱石 Amazon この超有名な小説、ぼくは読んだことがなかった。 つーか、中学生、高校生時代に何度か読もうとして途中で挫折している。 「面白くなかった」からである。 11章あ…