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ヤフー井上社長、「携帯コンテンツも広告モデルに移行する」
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ヤフー 代表取締役社長
井上雅博氏
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ヤフーの井上雅博社長は、17日に開催された記者懇談会で、携帯電話事業者はこれまでの携帯電話の公式メニューという枠組みを一旦捨て去る必要があると語った。
現在、ソフトバンクモバイルの端末にはワンプッシュでYahoo!の携帯電話サイトにアクセスできるY!ボタンが用意されている。これまでも「Yahoo!モバイル」という名称でiモードやEZweb向けにもサービスを提供してきた同社だが、井上氏は「Yahoo!のサービス全般は、キャリアさんから見れば勝手サイトということになる。公式サイトになるためにはこういう風にしなければいけない、という元々の条件を満たしていない。その制限を外して、Yahoo!が携帯電話向けのサービスを作っていくとどうなるか、ということをこれからYahoo!ケータイでお見せしていきたいと思う」と語る。
同氏は、ボーダフォンやJ-フォンの時代から提供されてきた公式コンテンツの存在について、「品揃えがいろいろあるというところには反対するつもりはない。いろいろあったほうがいい」とコメント。その一方で、「ただ、公式コンテンツになるために守らなければいけないルールを守っているサービスは、最終的には利用者に支持されないと思っている。いろんな人がいろんな知恵を出して、よりよいサービスを作っていく。これが日本でもインターネットが普及した原動力だと思う。これを、何人かの頭のいい人たちが、このルールでやらなければならない、という風にたがをはめたところで、絶対にいいサービスにはならない。だから、私は早くオープンにしなければいけないと言い続けてきた」(井上氏)と一層のオープン化が必要であることを訴える。
もっとも、オープン化を進めるということには、これまでの課金モデルによる繁栄を失うというリスクを伴う。井上氏は「今の課金モデルは一旦捨てるしかない。PC-VANとかNIFTY SERVEとか、ああいうサービスはもう無くなったと認識しているが、携帯もそうなるのではないかと思っている。その中で、改めてこういうものには課金できるだろうというものは出てくると思う」と語る。
では、コンテンツプロバイダーは何を糧に生きていけばいいのか。同氏は、「当面は広告に頼ることになるだろう。ただ、現在の携帯は、広告の市場が成立しない程度にしか利用されていないのではないかと思う。ニワトリかタマゴかという話になるが、まずは利用者を増やさなければならない。パソコンのインターネットと同じくらいの人が同じような頻度で利用するようになれば、間違いなく広告の市場は成立すると思う」と述べ、携帯電話コンテンツも広告モデルへ移行するだろうとの見通しを示した。
■ URL
Yahoo!モバイル
http://mobile.yahoo.co.jp/
(湯野 康隆)
2006/11/17 14:38
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ケータイWatch編集部 [email protected]
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