岡山も二度目なので少しハードルを上げてみる。
中は覗けないし、店内カウンターのみ。心理的ハードルが高い喫茶店「COFFEE SHOP LOLO (ロロ)」。
ところがいざ実際入ってみると、とても温かく迎え入れられ、素敵な時間を過ごすことができた。
岡山県岡山市北区表町3-11-35
場所も目立たぬわき道にそれたところにヒッソリと。
看板が目印。
今だと何かとうるさ方からやいやい言われそうな特徴的なキャラクターである。
驚いたのは、その花の多さ!
カウンター一杯に並んだ花々。これらはすべてお客さんが持ってきてくれたもの。百合の甘い香りが漂う。
今だから言うが、当初はすでに先客とママさんの間の出来上がった空気を感じ、入ってよかったのか一瞬ためらった。これは引き返すべきか迷い窓際のベンチ的な方に視線が泳ぐも、ママさんのまっすぐな笑顔に導かれ、すとんとカウンターに座った。
壁に掛かった木製のメニュー表から何にするのか思案していると、背後から「あるのはコーヒーだけです」。
てことでコーヒーをお願いする。
ゆっくりと丁寧に淹れられたコーヒーはかなり濃いめ。途中からミルクを足しながら、じっくりと美味しく味わった。
「今はコーヒーしか淹れられませんが、美味しいものを出したいと思います」
テーブルにはお客さんが持ってきてくれたという金平糖。良かったらどうぞと勧められ、何年ぶりかで食べた。
目の端に外で見かけた独特のキャラクターのマッチを見かけ、ロロの由来ですか?と訊くと、これはお客さんがデザインしてくれたもので、由来はまた別にあるとのこと。
昔、渋谷にロロという喫茶店があって、そこでよく待ち合わせをしていて、その名前をいただいた、と。「許可は取ってませんが」とニッコリ。
きっと当の渋谷ロロ側からしたら、この由来を知ったら光栄に思うのではなかろうか。
岡山最終日、ここがコーヒーを飲む最後の店となった。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
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コメント
大介
渋谷のロロというと、平井のワンモアのマスターが、むかし勤めていた喫茶店ではなかったかと思います。東京から離れた所でも、こんなことがあるのですね。
ここ数日の記事を見て、岡山がかなりの純喫茶大国なことに驚いています。僕は関東在住ですが、いつか岡山へ出かけてみようと思います。
2015/05/11 URL 編集
エムケイ
>ほぼ毎日ブログをチェックしています。
大変嬉しく思います!
渋谷のロロの件、実はずっと気になってました。
たしかどこかの店もここと関係あったんだよな~って。
どこか思い出せませんでしたが、平井のワンモアのマスターが昔働いていたんですね。
となると、渋谷のロロの影響はとても大きいのですね。
はるか遠く岡山の店名の由来にもなるくらいですから。
どんな喫茶店だったのかとても気になります。
岡山はもし行かれるとしたら、児島は外さないでくださいね。
場所的にハードル高いですが、それだけの価値あります。
2015/05/12 URL 編集