岡山の至宝・名曲喫茶「東京」が2015年4月30日閉店

閉店に関しては地元紙にも掲載されたようで、3月後半以降岡山の方から連絡があった。

岡山か…。行ったばかりだし。行きたい場所は他にもあるし。なかなか煮え切らなかったが、この機会でなければ二度とあの名喫茶には行けない。

岡山では前回逃した児島も残っている。

行くか！

決断してからはあれよあれよという間に決まり、身近な方の支えと協力、岡山在住の方からの情報提供＆温かいメールをいただき、もはや後には引けない、というか直前は岡山行きたーーーーーい！まで気持ちが高まった。

土曜日の朝岡山駅着。まずはキャッスルでモーニング、今回初の純喫茶ラグリマ、そして東京。

この後は児島も控えているが、それはひとまず忘れ、心残りなきよう最後の喫茶東京での時間を過ごしたい。

喫茶東京を象徴する大きなシャンデリアを眺めつつ、前回見学＆撮影のみだった2階席へ。

ところがさすが閉店間際。それなりにお客さんがおり、良さげな席は埋まっていた。1階席へ。

ただ、個人的な好みで言えば、オーディオ機器の素晴らしさとシャンデリアの美しさはあるものの、現代的な2階よりも昔ながらの純喫茶然とした１階の方が好み。

「新聞・週刊誌コーナー」の案内板。こんなの最近他でもほとんど見ない。

あと「化粧室」の案内板も。中には「殿方」とか「婦人」とか書いてあってまさに悶絶した。この日ややお腹が不穏な動きを示したため写真を撮る余裕なし。残念。

ランチタイムだったため、カレーライスを食べるお客さんが目立ち心揺れるが、本ランチは別でと思い、小腹を満たすため、前回訪問時気になったホットケーキを珈琲とのセットで注文。

ところがさすがに続々とお客さんが詰め寄せ、お店の人も余裕がないのか、出てくるまで時間がかかった。

見た目通りの味のホットケーキ。

コーヒーは美味しい。

１人客もそれなりにいるが、グループでの訪問が目立った。喫茶東京の閉店は地元の方にとって衝撃なのではなかろうか？

とても残念なのは、前回はそれなりの音量で流れていたクラシック音楽だが、今回は音量が微かでほとんど聞こえなかったこと。会話を邪魔しないという配慮かもしれないし、他に理由があるのかもしれないが、これはとてもとても残念だった。

有終の美を飾るという意味でも、最後はしっかり音楽を聞かせて欲しかった。

帰りにレジのそばの小さなショーケースにマッチ箱があったため、写真を撮りたいと男性店主に言うと、どうせなら２階の壁にコレクションが飾ってあるのでそれを撮った方がいいですよ、と忙しいのに親切に案内してくれた。

閉店のお知らせは下記

長い間ありがとうございました
1958年開業以来、５７年間にわたり皆様からご愛顧頂きました「喫茶東京」は、2015年４月30日をもちまして閉店させていただくこととなりました。
皆様の長年にわたるご愛顧に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
喫茶東京　店主