福島に着いたのは7時37分。「オジマ」が開くまで時間がたっぷりあったので、「水虫パン」で有名な「オカザキドーナツ」に向かった。その途中で歩いた散策の記録。
「オジマ」のある県庁通り沿いで見逃せないビルが目に留まった。
まるみを帯びたファザードはグラデーションにネオン。高度経済成長期と繁華街ノリが混ざって魅力的です。
中央通りで右折すると、「北裡商店街」という旗が出ていました。狸に似てますが、裡は「うら」と読みます。
只者ではない一画です。これは絶対、前世に何かある! 「巴里界」という店名も租界みたいで玄人っぽい。
他にも、色々引っかかる……
稲荷神社を見て合点がいきました。遊郭があった場所でよく見かけます。ここも…?
稲荷神社だけでなく、割烹も元遊郭地でよく見かけます。
ラブホテルが!?
こんな目立たない場所に? 一応駐車場はありましたが、狭くて車で入りにくいと思う。ラブホテルは大通り沿いに作るもんじゃないでしょうかね? 人目を忍んで入る風味…連れ込み宿だったのかな?
駅から離れた目立たない場所にありながら、若干強気の値段。
そろそろ別の商店街に切り替わるのかな~と思い歩いていると、まだまだ北裡(うら)商店街
なかなか見つからなくてウロウロ。「ローソン」みたいな外観…(^_^;)
当時(2023年夏)はグーグルで営業時間が8時30分~になってたので、それに合わせて来たのですが、営業してるような営業してないような…?
でも、入ってみました。が、店内、暗いし、「水虫パン」らしきパンはない。
お店の人に聞いてみると、「この時間は食パンしかありません。他のパンが焼けるのは10時30分頃です」。
欲しいのは「水虫パン」です。痒そうだけど、パンチの効いたネーミングに惹かれていたので、残念見送り(T T)。
現在、グーグルの営業時間を見ると、10時~になってました。
「オジマ」のオープンまで1時間あります。
とりあえず歩いてないところを歩くしかない!
適当に歩いていたら見覚えのある景色が……
2016年の朝、散策した時に出会った怪しげな薬局です。ここも北裡(うら)商店街だったんですね。
怪しげな雰囲気漂う場所は北裡(うら)商店街を疑ってみるのもありですね(^_^;)。
そんな北裡(うら)商店街、あんた一体何者?
時代は江戸時代まで遡ります。江戸時代から明治にかけて、奥州街道沿いにあった北南町には旅籠(はたご)が並んで賑わっていました。ここで旅籠と言っても、宿屋だけではなく「飯盛り女(めしもりおんな)」という遊女が抱えられていたので、遊郭も経営され大人の遊び場として多くの人が訪れていました。
北裡商店街のサイトに遊郭の文字あり。
「巴里界」の只者ならぬ玄人感、遊郭だった場所でよく見る稲荷神社、割烹。疑惑(?)の数々が事実だと知る瞬間です。うん、うん、やっぱりね!
…と、欲しい情報を見つけ喜びでホクホクしてサイトを閉じたんですが、もう一度開いてじっくり読み込んでみました。
遊郭があった時代から、娼廃運動や公の遊郭設置、娯楽の街として栄えた時代、現代の北裡。一連の流れが分かります。
北裡商店街は『北裡界隈の中央通りに無いものはない』というほど多くの店が立ち並んだ時代に、商店主たちが協力しあって作られました。
北裡(うら)商店街のエリアが異様に広い&普通の業種でも無駄に艶めかしい(?)理由に納得。
エムケイ
ブログを通して多くの方に純喫茶の魅力を伝えていきたいと思っています。
当ブログはリンクフリーです。トップページ、個別ページでもご自由に。
コメント
紅茶っちゃ
2024/02/29 URL 編集
エムケイ
そうだったんですね!
質屋はなんとなく分かるんですが、薬屋もあるものなんですね。
精力剤とかたしかに需要ありそうですものね(^_^;)。
甲府の歓楽街にも堂々と精力剤を掲げる薬局がありました(^_^;)。
2024/03/03 URL 編集