iPhoneにiPad、それとApple Watchも。どれもバッテリー残量が減ってきたら充電が必要です。それに、自分が常にコンセントが使える環境にいるとも限りません。

出先でも充電したいという希望に応えてくれるのが、モバイルバッテリーです。でもAmazonなどで「モバイルバッテリー」で検索すると、結構な品数がヒットします。もうどれを選んだら良いのやら。

そんなわけで、今回自分がどんな基準でモバイルバッテリーを購入したのか。そのプロセスを文章にまとめました。

ほとんどは2024年1月24日に配信したnewsletterに書いた通りなんですが、こちらにも改めて書こうと思います。

自分に合ったモバイルバッテリーを探して

生きることにこだわりを。魚住惇です。 今回もちょっとしたこだわりに、お付き合いください。

メーカーは自分が信頼している企業を選ぶ

モバイルバッテリーを販売しているメーカーと聞いて、皆さんはどのメーカーを思い浮かべるでしょうか。

2024年現在の僕の感覚で言うと、

  • Anker
  • cheero
  • Belkin
  • エレコム
  • RAVPower
  • AUKEY
  • UGREEN
  • CIO

今はこれらのメーカーが「聞いたことがある、もしくは購入したことがある」と思えました。なんとなく見るようになった順番で書いたので、下に行くほど最近参入してきた印象です。

僕がモバイルバッテリーを購入しようとするなら、これらのメーカーが販売している中から買おうとします。これらのメーカー以外の商品は、例えばAmazonに登録されている商品名に「令和最新版」や「2024年」が含まれていて、あまり買う気になれません。

CIOというメーカーもあまり聞いたことがありませんでしたが、Webの記事やMakuakeの様子などを見ていて、割と信頼できそうだなと思えてきました。

あくまで僕が購入するならこのメーカーの中から選ぶという話ですが、「自分が買うならこのメーカーは買わん( or 買う)」のようなリストを作っておくと、あまり迷わなくなります。

あくまで通販サイトのサクラレビュー避けが目標です。そのためには、自分が信頼できるメーカーを探すことが必要です。

必要なW(ワット)数を決める

ここ最近のノートパソコンは、USBーC端子で本体を充電できるような機種が増えてきました。モバイルバッテリーでノートパソコンを充電しながら長時間使える時代になったということです。

ただし、パワフルなノートパソコンを充電するには、それだけ高い出力のモバイルバッテリーが必要です。

例えば、M3搭載のMacBook Proを高速充電するためには140Wの出力が必要なので、モバイルバッテリーもそれに合わせて選ぶと良さそうです。

ただこのW数となると候補が限られてきますし、中には2つの端子の合計200Wで、片方の端子だけだと100Wまでしか対応していないというものも存在します。高速充電を絶対条件にするなら、この仕様だと条件に合いません。

僕の場合は持っているノートパソコンがUSB PD 65Wに対応していて、普段持ち歩くiPad Proが45Wもあれば充電できるので、最低でも65W以上の出力に対応しているものを選ぶことにしました。

逆に言うと、200Wクラスのモバイルバッテリーを買ったとしても、自分には宝の持ち腐れだと思いました。必要な人が買えば良いんですよ。

自分にとって何が必要なのか。どんなスタイルで使うのかを明確にすると、マッチするバッテリーが見つかると思います。

ちなみにiPhoneを充電するだけに使うのなら、20W出力に対応しているもので十分です。というかここ最近のモバイルバッテリーはほとんどPD20W出力に対応しているモデルばかりなので、そこまで迷わないと思います。

妻のゆかさんはコンセント一体型のモバイルバッテリーで快適に過ごしています。

リチウムイオンの寿命

モバイルバッテリーの中に入っているのは、リチウムイオンのバッテリーです。このバッテリーには寿命があります。

Ankerのサイトには、300〜500回の充電だと書かれています。

モバイルバッテリーの安全な使い方と取扱いにおける注意点

モバイルバッテリーを扱う上で意識していただきたいのは、モバイルバッテリーは「消耗品」であること。繰り返し使用することで内部の電池が劣化するため、長期間使い続けたり、誤った使い方をすることで、充電ができなくなることや、発火などの大きなトラブルにつながる危険性があります。本記事では、モバイルバッテリーのトラブルの原因となるリチウムイオン電池が劣化した時の症状や、安全にお使いいただくための取扱方法について解説致します。

ITmedia Mobileの記事でも500回と書かれています。

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大事なのは、モバイルバッテリーは500回ほどの充電回数で寿命を迎える消耗品だという認識です。昔のガラケーや初期の頃のiPhoneのバッテリーの挙動を思い出すと、100%だったのがいきなり20%台まで減ったりもしました。ここ最近はそういった挙動が少なくなったとはいえ、性能が低下すると充電できる容量が減ります。

500回が目安と言われているなら、毎日1回使ったり、モバイルバッテリー本体そのものを充電すると考えたら、2年持ちません。つまり、液晶ディスプレイが搭載されているようなモデルであっても、そのディスプレイよりも先に中のリチウムイオンが寿命を迎えてしまったら、買い換える必要があるということです。

そう考えるとね、僕みたいに毎日のように酷使する人は、Ankerの最上位グレードを買ったら短い期間で寿命を迎えることになってしまうので、コスパが悪いなと思ったんですよ。

普段はあまり使わず、週に数回出かける時に必要だとか、旅行の時に必要だとか、そういった生活スタイルだと長く使えるんでしょうけどね。

UGREENの100W対応のを買った

消耗品だと割り切って、自分にとって最低限のW数と、iPad Proの充電に耐えうる容量を考えた結果、今回はUGREEN社のモバイルバッテリーを買うことにしました。

僕はiPad Proを画面の自動ロックなしで使っているので、バッテリーがみるみるうちに減っていきます。これに耐えうるモバイルバッテリーを短命で使い切る前提で探しました。

本当はコンセント一体型も良いなと思ったんですが、Ankerのコンセント一体型だとバッテリーとして使うときは30Wまでしか対応してなかったりしたので、今回は選びませんでした。

ここはパススルー充電に対応していたらそれで良し。とにかくiPad Proのために酷使することを考えて、40W以上の出力ができて、ThinkPadの充電もできる65W以上が望ましいと考えました。

その結果がUGREEN社の100W対応モバイルバッテリーです。この企業の大ファンというわけでもありませんが、価格と性能を見て決めました。ただし僕自身がUGREEN社のモバイルバッテリーを使ったことがないので、寿命が思ったよりも早く来たら、次は別のメーカーを選ぼうと思います。

今回はモバイルバッテリーを選ぶ基準を考えてみました。どの性能やどの部品にお金を払うのか。候補を絞った上で、比較しながら、自分に必要な部分のみにお金を払えるものを選択する。そんな最良の選択の助けになればと思います。