「ネオナチズムが複数国で内的脅威に」=国連事務総長が懸念

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グテレス事務総長 - Sputnik 日本, 1920, 28.01.2023
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「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー(国際ホロコースト記念日)」の27日、国連のアントニオ・グテレス事務総長は、ネオナチズムが複数の国で勢力を拡大しており、各国の内的脅威となっていると懸念を表明した。
グテレス事務総長は次のように述べている。

「ネオナチズムや白人至上主義者の運動は日に日に危険度を増している。事実上、現在こうした運動は複数の国の内部で治安上の最も大きい脅威となっている。これはほかのいかなる脅威よりも急激に拡大している」

グテレス事務総長はいたるところでユダヤ排斥主義がはびこっていると指摘する。

「激しさは増している。過去一年間だけでも、マンハッタン(米ニューヨーク)の繁華街で正統派ユダヤ人が襲撃される事件があり、メルボルン(豪州)ではユダヤ人学生が罵倒される騒動もあった。ロサンゼルス(米)では橋に憎悪の旗が掲げられ、ベルリンのホロコースト記念館には鍵十字が描かれた」

メドベチュク氏 - Sputnik 日本, 1920, 26.01.2023
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一方で同日、イスラエルのエルサレムではユダヤ教の礼拝所シナゴーグで銃撃テロがあり、多数の死傷者が出た。現地警察によると、容疑者の男は逃亡を試み、警察に向かって発砲した後、射殺された。事件を受け、グテレス事務総長は報道官を通して「テロを断固として非難する」と声明を発表した。

国際ホロコースト記念日

1945年1月27日、旧ソ連軍によってアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所が解放された。ナチス・ドイツの行った絶滅政策により、約600万のユダヤ人が殺害されたとされる。このことから国連総会は2005年、1月27日を「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー(国際ホロコースト記念日)」と定めた。
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