中国人民銀、最優遇貸出金利据え置き 予想通り

中国人民銀、最優遇貸出金利据え置き 予想通り
 12月20日、中国人民銀行(中央銀行、写真)は、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想通り据え置いた。2018年9月、北京で撮影(2024年 ロイター/Jason Lee)
[上海 20日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想通り据え置いた。国債利回りの低下や銀行の利ざや縮小、人民元安を背景に、目先の金融緩和余地は限られている。
1年物LPRは3.10%、5年物LPRは3.60%にそれぞれ据え置いた。
ロイターが今週実施した市場関係者27人への調査では、全員が1年物と5年物両方の据え置きを予想していた。
中国の新規・既存融資は主に1年物LPRに基づいており、5年物LPRは住宅ローン金利に影響する。
OCBC銀行の大中華圏リサーチ担当責任者、トミー・シエ氏は「金融政策スタンスは緩やかな緩和へ移行し、2011年以来の穏健な金融政策体制から大きく脱却する」と指摘。1年物LPRについては25年に40ベーシスポイント(bp)引き下げられると予想した。
東方金誠(ゴールデン・クレジット・レーティング)のアナリストは「われわれは人民銀が年末までに預金準備率を0.25─0.5%ポイント引き下げ、5000億─1兆元の資金を解放すると予想している。春節(旧正月)に向けた流動性調整も考慮に入れることができる」と述べた。
25年の春節休暇は1月28日から始まる。

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