米マイクロソフト社長、汎用AIが早期に出現する可能性否定

米マイクロソフト社長、汎用AIが早期に出現する可能性否定
 米マイクロソフトのブラッド・スミス社長は11月30日、人類をしのぐ能力を備えた人工知能(AI)の登場はまだずっと先になるとの考えを示した。パリのエリゼ宮で10日、代表撮影(2023年 ロイター)
[ロンドン 30日 ロイター] - 米マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabのブラッド・スミス社長は30日、人類をしのぐ能力を備えた人工知能(AI)の登場はまだずっと先になるとの考えを示した。
マイクロソフトが提携する新興企業オープンAIは、経済的に価値があるタスクの大半を人類以上にこなすことができる「汎用AI(AGI)」の開発を進めており、「Q*(Qスター)」と呼ばれる社内プロジェクトがその突破口になり得るとの指摘が出ている。
しかしスミス氏は「いわゆるAGIが1年以内に出現する確率は完全にゼロだ。数十年ではないかもしれないが、まだ何年もかかるだろう。ただし安全性に力を注ぐ時期は今だとの見方は変わっていない」と語った。
これについて複数の関係者は、人類を脅かしかねない強力なAIの発見についてオープンAI社内の研究者が取締役会に警告する書簡を送ったことが、サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)解任劇の一因だったと明かした。 もっと見る
しかしスミス氏は「それは全く違うのではないか。オープンAIの取締役会と他の人々の間に見解の隔たりがあったのは間違いないだろうが、そのような懸念に関するものではなかったと思う」と述べた。

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