三菱ケミHD、今期営業利益予想を17%下方修正

[東京 20日 ロイター] 三菱ケミカルホールディングス<4188.T>は20日、2013年3月期の連結営業利益予想を1200億円から1000億円に引き下げた。17%の下方修正。合成樹脂原料のポリオレフィンやメタクリル酸メチル(MMA)などの需要や市況が、前回予想を公表した11月の想定を下回るため。ただ、当期利益の見通しについては、資産売却益や投資有価証券評価損の戻し入れによる特別損益の改善を見込むとし、前回の210億円から230億円に引き上げた。
今期の売上高予想は3兆2000億円から3兆1200億円に、経常利益予想は1050億円から930億円にそれぞれ下方修正した。
同社は、今月5日の12年4―12月期決算発表では通期予想を据え置いたが、会見した吉村章太郎副社長は通期については見直し作業中とし、当期利益の達成には自信があるが「営業利益の到達はややきつい」と話していた。

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