パナソニック、三洋のデジカメ事業をアドバンテッジに売却で調整

パナソニック、三洋のデジカメ事業をアドバンテッジに売却で調整
12月12日、パナソニックが子会社三洋電機のデジタルカメラ事業を年度内にもアドバンテッジパートナーズに売却する方向で調整に入ったことがわかった。写真は6月、都内で撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 12日 ロイター] パナソニック<6752.T>が子会社三洋電機のデジタルカメラ事業を年度内にもアドバンテッジパートナーズに売却する方向で調整に入ったことがわかった。複数の関係筋によると、三洋のデジカメ子会社の三洋DIソリューションズ(大阪府大東市)とインドネシア工場を数億円で売却する方向。
直近の三洋のデジカメ事業は、自社ブランドを持たずにオリンパス<7733.T>など複数メーカーにOEMで供給(相手先ブランドによる生産)している。パナソニックが展開するデジカメ「ルミックス」とは統合せず、売却先を探していた。
三洋は1995年にデジカメ事業に参入し、97年から三洋ブランドでデジカメを発売した。売上高のピークは2004年3月期の2250億円だが、2011年3月期には1100億円の規模に縮小していた。デジカメの生産台数のピークは2008年3月期の1500万台だが、コンパクトカメラの市場縮小に伴って、足元では落ち込んでいるとみられている。
(ロイターニュース 村井令二)

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