日本の個人投資家、国内低金利とデフレ継続を予想=ゴールドマン

日本の個人投資家、国内低金利とデフレ継続を予想=ゴールドマン
11月19日、日本の個人投資家は、国内の低金利とデフレ継続を予想そていることが、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントがまとめた調査で明らかになった。写真は都内で昨年8月撮影(2012年 ロイター)
[東京 19日 ロイター] 日本の個人投資家は、国内の低金利とデフレ継続を予想する一方で、ブラジルやインドをはじめとする成長国の市場に高い期待を寄せていることが分かった。ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントがまとめた第2回国内個人投資家意識調査で明らかになった。
今後の日本経済の見通しでは、全体の7割が「マイナス成長」(25.9%)または「ゼロ成長」(47.2%)を予想。前回調査(昨年10月)と比べ厳しい見通しが増加した。投資スタンスは慎重派が増加し、外貨資産の減少に加え「円預金」が新規取引金融商品のトップを占めるなど、安全志向がより鮮明になった。一方で、積極派は不動産投資信託(REIT)への関心が高く、資産を不動産にも分散する傾向が示された。
海外動向に関しては、今後12カ月で経済が最も成長するとみられるのは、インフラへの期待が高いブラジル、次いで人口構成が魅力的なインドとインドネシアだった。前回調査で2位だった中国は、今回は5位に後退。
同調査は、金融資産3000万円以上を世帯で保有する20歳以上の個人投資家を対象に、マクロミル<3730.T>を通じインターネット上で調査を実施。調査期間は9月29日から10月1日。有効回答数は1000。調査監修は東京大学教授の伊藤元重氏。

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