M8.2のチリ沖地震で5人死亡、女性刑務所から300人が脱走

チリ沖のM8.2地震で5人死亡、鉱山被害など見られず
4月1日、チリ沖でマグニチュード8.2の地震が発生、津波を引き起こしたほか、地滑りで高速道路などが寸断、また少なくとも5人が壁の下敷きになったり心臓発作などで死亡した。写真は津波警報を受けて出動した軍車両。サンティアゴ北部で撮影(2014年 ロイター/Cristian Vivero)
[サンティアゴ 1日 ロイター] -チリ沖で1日、マグニチュード8.2の地震が発生、津波を引き起こしたほか、地滑りで高速道路などが寸断、また少なくとも5人が壁の下敷きになったり心臓発作などで死亡した。政府によると今のところ深刻な被害の報告はない。
米地質調査所(USGS)によると、震源はチリ北部イキケの北西100キロ、深さは海底から20.1キロの地点。
チリ海軍によると、地震発生から45分後に津波の第1波が襲った。最大で2.3メートルに達したという。
この地震で、イキケにある女性刑務所から約300人の囚人が脱走。当局によると、うち26人ほどが間もなく拘束されたという。周辺では停電や略奪の報告もあり、治安部隊が出動している。
銅生産で世界最大手のチリ銅公団(コデルコ)によると、これまでのところ地震による操業への影響はみられておらず、人的被害もないという。イキケは主要な銅輸出港。
BHPビリトンも操業中の鉱山での被害は報告されていないという。
太平洋津波警報センターは、ペルー、エクアドル、コロンビア、パナマ、コスタリカ、ニカラグアの沿岸部も津波に警戒する必要があるとしている。
*内容を追加しました。

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