韓国サムスン電子、第4四半期は26%増益の見通し

韓国サムスン電子、第4四半期は26%増益の見通し
 1月6日、韓国のサムスン電子は、2015年第4・四半期の業績ガイダンスを8日に発表する。アナリスト30人を対象としたトムソン・ロイター・スマートエスティメートの予想では、第4・四半期の利益は前年同期比26%増の6兆6000億ウォン(約55億2000万ドル)となる見通し。写真はソウルで昨年10月撮影(2016年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 6日 ロイター] - 韓国のサムスン電子<005930.KS>は、2015年第4・四半期の業績ガイダンスを8日に発表する。アナリスト30人を対象としたトムソン・ロイター・スマートエスティメートの予想では、第4・四半期の利益は前年同期比26%増の6兆6000億ウォン(約55億2000万ドル)となる見通し。
ただ、一部証券会社は、部品事業の売上高が予想より軟調だとして見通しを下方修正。同社株は4日、3カ月ぶり安値をつけた。
アナリストは15年通年の利益は、3年ぶりの減益となった14年の水準から回復すると予想している。
16年については、一部アナリストは再び減益になるとの見通しを示している。
中国の成長が鈍化し新興国通貨が引き続き軟調であることから、消費家電製品の需要は後退し、メモリーチップやディスプレーの価格は引き下げられ、サムスンの業績見通しを悪化させている。
HDCアセット・マネジメントのファンドマネジャー、Park Jung-hoon氏は「当初は、サムスンの16年の利益は減少するものの15年の水準に近くなると予想していた。しかし現時点ではそれは現実的でないようだ」と指摘。「いつ、どの程度需要が回復できるのか、誰にも分からない」と述べた。

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