ボストン・マラソン爆発で3人死亡、「テロ行為」として捜査

ボストン・マラソン爆発で2人死亡、「テロ行為」として捜査
4月15日、米ボストンで開催されたボストン・マラソンのゴール付近で2回の爆発が発生。これまで出ている情報では、少なくとも3人が死亡、負傷者は100人以上とされている。写真は爆発の瞬間の現場。Dan Lampariello氏撮影(2013年 ロイター)
[ボストン 15日 ロイター] 15日に米マサチューセッツ州のボストンで開催されたボストンマラソンのゴール付近で2回の爆発が発生。これまで出ている情報では、少なくとも3人が死亡、負傷者は100人以上とされている。
オバマ米大統領は事件の解明に全力を挙げる姿勢を示した。米連邦捜査局(FBI)は、事件捜査の指揮を執ると表明。ホワイトハウスでは、「テロ行為」として扱うとしている。
米ボストン警察当局は、今回の爆発で少なくとも3人が死亡したと発表した。これより先、ボストン・グローブ紙は、当局筋の話として、死亡者には8歳の少年が含まれると報じている。
マサチューセッツ州のパトリック知事は、重傷者も含め負傷者は100人を超えるとし、病院側によると、頭部を負傷した2歳児も治療を受けているという。
オバマ大統領は会見で「われわれは間違いなく真相を突き止め、犯人を見つけ出す」と言明。「(爆発に)関与した人物やグループは正義の真の重さを認識することになる」と述べた。
今回の爆発事件は、米国本土で起こったものとしては、米政府が2001年9月11日の同時多発攻撃を受けて安全上の対策が強化して以降、最も深刻なもの。
最初の爆発が起きたのは午後2時50分(1850GMT、日本時間16日午前3時50分)。マラソン開始から約5時間後で、トップランナーはすでにゴールしていたが、まだ走っているランナーもいた。その約1時間後に、ゴール地点から約3マイル(5キロメートル)ほど離れた市内のジョン・F・ケネディ図書館で爆発があった。
マラソンに参加していたカナダのバンクーバー出身のマイク・ミッチェル氏は、ゴール付近を振り返ると爆発による煙が約15メートルの高さまで上がっていたのが見えたと述べた。
ボストン警察のエド・デービス本部長は記者団に対し、深刻な被害を引き起こした強力な装置があったと述べた。
<「テロ行為」と当局者>
ボストンマラソンは、1897年から「愛国者の日」にあたる4月の第3月曜日に開催されており、毎年、約2万人が参加する世界的に有名なマラソンレース。
ホワイトハウスは、今回の爆発について、実行者不明のまま「テロ行為」として扱うとしている。
あるホワイトハウス当局者は「今回のような、複数の爆破装置が使われた事件は明らかにテロリストの行為であり、テロ行為として扱うことになる」と語った。
ボストンでは、15日夜のボストン交響楽団のコンサート、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)のゲームがキャンセルされた。同時多発攻撃を経験しているニューヨーク市など、米国の主要都市で警戒態勢が強化された。
*内容をさらに追加して再送します。

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