米GM、コスト増理由に2005年に欠陥部品の変更見送り

米GM、コスト増理由に2005年に欠陥部品の変更見送り
4月1日、米GMが2005年に1台あたり約1ドルのコスト増となることを理由に、死亡事故の原因となったイグニッションスイッチの変更を見送っていたことが明らかに。写真は同社ロゴ。デトロイトで2009年8月撮影(2014年 ロイター/Jeff Kowalsky)
[デトロイト/ワシントン 1日 ロイター] -米ゼネラル・モーターズ(GM)は2005年、1台あたり約1ドルのコスト増となることを理由に、死亡事故の原因となったイグニッション(点火)スイッチの変更を見送っていた。米議会調査で提出された社内文書で明らかになった。
同社のメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)の議会証言にあわせ、下院エネルギー・商業委員会が1日文書の内容を明らかにした。
ダイアナ・デゲット議員(コロラド州選出)は、文書の内容を引用し、変更のコストは1回あたり57セントだったと指摘。
同議員は文書を公表しておらず、ロイターはコピーを入手していない。ただ、点火スイッチを変更するかどうかをめぐるGM技術者の電子メールによると、1台あたりの増加コストは90セントで、金型の追加コストは40万ドルだった。通常金型のコストは数年かけて償却される。
バーラCEOは、金型コストは厄介な存在で当時は変更を受け付けない傾向があったが「新生GMではそのようなことはない」と述べた。

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