英首相、離脱後の対EU関係で2日に演説 広範な合意訴えへ

英首相、離脱後の対EU関係で2日に演説 広範な合意訴えへ
 3月2日、英国のメイ首相は2日、欧州連合(EU)離脱後の通商関係について方針を示す演説を行う。その中で、EUとの間で世界のどの自由貿易協定より深く広範な合意を目指し、英国が「共通の利益」を持つとEU側に訴える。写真は1日、首相官邸でトゥスク欧州理事会議長(左)と会談する同首相(右)。代表撮影(2018年 ロイター)
[ロンドン 2日 ロイター] - 英国のメイ首相は2日、欧州連合(EU)離脱後の通商関係について方針を示す演説を行う。その中で、EUとの間で世界のどの自由貿易協定より深く広範な合意を目指し、英国が「共通の利益」を持つとEU側に訴える。
演説は「われわれの未来のパートナー関係」と題され、事前に公表された抜粋では詳細は明らかにされていないが、今後の試練として永続的な解決策を導き出すことや、英国を一致団結させることなどがあると指摘。
「私は最も広範で深遠な合意を求める。世界のどの自由貿易協定より多くの分野をカバーし、より完全な協力を実現するものだ」と訴えた。
その上で「実現は可能だと信じている。なぜなら、それがわれわれの利益であるのと同様にEUの利益であるからだ」と主張。同じ法律や規制の下にあるという点から両者の関係が出発するとし、2つの異なる制度を近づけるというよりも関係を維持することが課題になると述べている。

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