リオ・ティント、豪銅山権益を欒川モリブデンに売却へ

[メルボルン 29日 ロイター] - 英・豪系資源大手リオ・ティントはオーストラリアのノースパークス銅山の権益の80%を、洛陽欒川モリブデン集団(チャイナ・モリブデン)<3993.HK>に8億2000万ドルで売却することで合意した。コストと債務の削減が狙い。
ノースパークス銅山の残りの権益20%は住友金属鉱山<5713.T>と住友商事<8053.T>が保有しており、チャイナ・モリブデンと同条件で権益を取得できる権利を有する。ただ関係筋によると、2社が残りの80%全部を取得する見込みは薄いという。
売却先としては中国の五砿資源(MMG)<1208.HK>が脱落し、豪銅採掘会社OZミネラルズが有力とみられていただけに、チャイナ・モリブデンに決まったことは予想外だった。同社はモリブデンやタングステン鉱を生産しており、2012年10月に上海へ新規上場。銅の生産に参入するのはこれが初めてだ。
売却額は当初予想を上回っており、銅資産に関連するほかの案件にも良い影響を及ぼしそうだ。直近ではスイスの商品取引・資源大手グレンコア・エクストラータが、ペルーのラスバンバス銅鉱山資産(50億ドル)の売却を計画している。

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