中国経済に下向き圧力、全般的には安定=李克強首相

中国経済に下向き圧力、全般的には安定=李克強首相
7月9日、新華社によると、中国の李克強首相は中国の経済情勢について、今年に入ってこれまでのところは全般的に安定しているとの見方を示した。ベルリンで5月撮影(2013年 ロイター/Tobias Schwarz)
[北京 10日 ロイター] - 9日付の新華社によると、中国の李克強首相は中国の経済情勢について、今年に入ってこれまでのところは全般的に安定しているとの見方を示した。経済指標の内容も妥当なレンジ内にあり、年間の見通しの範囲内に収まっている、と説明した。
新華社によると、首相は、南部の広西を訪問した際にコメントした。一方で「経済環境は複雑さを増し、望ましい状況と望ましくない状況の両方に直面している。経済にはなお成長の勢いがある半面、下向き圧力にもさらされている」とも指摘した。
「持続可能かつ健全な(経済)発展には、経済の転換や近代化が必要だ。改革は障害を取り除き、経済の安定化と再編に向けた新たな勢いを生み出す」とも述べた。
首相は「経済成長率や雇用水準が下限を割り込まないようにするとともに、消費者物価の上昇率が上限を突破しないようにするため、マクロ経済のコントロールは現在の状況を踏まえて行うと同時に、将来に目を向けることも重要」としたほか「行政運営や財政システム、金融、物価を含む主要な分野で改革を加速させる」と述べた。

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