小型ナイフの航空機持ち込み許可へ、米国で基準見直し

小型ナイフの航空機持ち込み許可へ、米国で基準見直し
3月5日、米運輸保安局(TSA)は、航空機内への小型ナイフの持ち込みを近く許可すると発表した。写真はTSAの職員。ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港で昨年2月撮影(2013年 ロイター/Andrew Burton)
[ワシントン 5日 ロイター] 米運輸保安局(TSA)は5日、航空機内への小型ナイフの持ち込みを近く許可すると発表した。米同時多発攻撃後の基準見直し以降初の措置となるが、航空機の客室乗務員からは安全を懸念する声も上がっている。
TSAによると4月25日から実施される予定で、機内への持ち込みが許されるのは刃の長さが2.36インチ(約6センチ)以下、幅が0.5インチ(約1.25センチ)以下のものに限られる。カミソリやカッターナイフの持ち込みは認められない。
TSAのスポークスマンは、国際民間航空機関(ICAO)が定める国際基準にあわせるための措置だったと説明。一方で客室乗務員の組合からは、「短絡的で誤った決定」との非難が上がっている。組合は声明で「客室乗務員や乗客の安全が脅かされることになると確信している」と発表した。
2001年の米同時多発攻撃以降、同国政府は機内への持ち込み荷物について厳しい制限を設けていた。持ち込みが禁止された荷物の中には他国では許可されているものもあり、基準にずれが生じていた。

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