円安・株高とめないためにも金融政策必要=岩田・日銀副総裁候補

円安・株高とめないためにも金融政策必要=岩田・日銀副総裁候補
3月5日、政府が次期日銀副総裁の候補者に指名した岩田規久男・学習院大教授は、安倍政権の経済政策「3本の矢」で要となるのが金融政策と指摘(2013年 ロイター/Issei Kato)
[東京 5日 ロイター] 政府が次期日銀副総裁の候補者に指名した岩田規久男・学習院大教授は5日、衆院の議院運営委員会で行った所信表明で、安倍政権の経済政策「3本の矢」で要となるのが金融政策と指摘し、円安・株高の流れを止めないためにも日銀の金融政策が重要と強調した。
日銀が物価安定目標2%の達成責任を全面的に負えば、予想物価上昇率の上昇を通じ緩やかな物価上昇が実現すると述べた。
岩田氏はデフレの原因として人々がデフレが続くと信じているためと説明。人々のデフレ予想を変えるには、「金融政策でデフレ予想をインフレ予想に転換させる」必要があるとし「予想物価上昇率が上がれば市場の期待が変わって株高・円安になり、投資・消費が伸びる」との見方を示した。
また「円安・株高を止めないためにも日銀の政策が必要」、「2%の物価目標を中期的に達成するのが日銀の義務」などと述べた。その上で「生産・雇用が増えるには時間がかかるため短期的な財政出動が有効だが、財政出動による金利上昇を抑えるためにも金融政策が重要」と強調した。
(ロイターニュース 竹本能文;編集 佐々木美和)
*内容を追加します。

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