米FRB、債券購入縮小の是非決定は時期尚早─NY連銀総裁=通信社

米FRB、債券購入縮小の是非決定は時期尚早─NY連銀総裁=通信社
5月22日、ダドリー米ニューヨーク(NY)連銀総裁は、米連邦準備理事会(FRB)による大規模な債券買い入れプログラムについて、縮小するかどうかを決定するのは時期尚早との見方を示した。ニューヨークで2011年6月撮影(2013年 ロイター/Jessica Rinaldi)
[22日 ロイター] - ダドリー米ニューヨーク(NY)連銀総裁は、米連邦準備理事会(FRB)による大規模な債券買い入れプログラムについて、縮小するかどうかを決定するのは時期尚早との見方を示した。
そうした決定を下すに際しては、向こう3、4カ月間は経済見通しが十分にクリアではない可能性があるとの見方を示した。ブルームバーグTVが伝えた。
インタビューは21日に行われた。
財政緊縮のなかでも「経済が回復し、労働市場が改善し続けるならば」資産買い入れを秋までに縮小することは可能、と述べた。
そのうえで「すべては経済見通し次第。その決定を下すのは時期尚早だ」とし「あと3、4カ月もすれば、財政引き締めの影響を克服できるほど経済が健全な状態なのかどうかという点について、よりはっきりしてくるだろう」との見方を示した。
またFRBが買い入れを縮小したとしても、それは金融政策の「引き締め」ではなく、「追加刺激の度合いがやや低下する」に過ぎないと主張した。
米経済については2─2.5%のペースで成長しているもようとし、「財政面での制約を踏まえれば、かなり良い水準」とした。
一方で、「今後数カ月に、財政の足かせと景気回復のきっ抗具合がどのように出るのか分からないため、目先の景気先行きについては確信が持てない」と述べた。

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