世界的な景気悪化の可能性高まる、独連銀がIMF総会で警告へ

世界的な景気悪化の可能性高まる、独連銀がIMF総会で警告へ
 10月8日、独連銀は、インドネシアのバリ島で今週開催される国際通貨基金(IMF)・世銀年次総会で、世界的な景気悪化の「可能性が高まった」として、政府にとってキャッシュ確保が急務になるとの見方を示す見通し。写真は独連銀のクラウディア・ブーフ副総裁。フランクフルトで2014年5月撮影(2018年 ロイター/Ralph Orlowski)
[フランクフルト 8日 ロイター] - 独連銀は、インドネシアのバリ島で今週開催される国際通貨基金(IMF)・世銀年次総会で、世界的な景気悪化の「可能性が高まった」として、政府にとってキャッシュ確保が急務になるとの見方を示す見通し。
独連銀は、世界の成長はなお旺盛だが、景気循環はピークを過ぎたと指摘。一方、貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉に伴う政治的不透明感により、リスクは高まったと強調する。
独連銀のクラウディア・ブーフ副総裁は、8日公表した声明で「ドイツ並びに世界の景気循環が進展し、景気悪化の可能性が高まっている」とした上で「財政健全化や、金融システムのシクリカルリスクを緩和するためのバッファー構築の機会が狭まることになる」との見解を示した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab