独ボッシュ、VWの排ガス不正に「深く関与」した疑い=裁判書類

独ボッシュ、VWの排ガス不正に「深く関与」した疑い=裁判書類
 8月17日、独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題で、対象となったVW車の所有者の弁護団は、独自動車部品メーカーのボッシュがVWの排ガス規制逃れに「深く関与していた」との見方を示した。写真はシュトゥットガルトで7月撮影(2016年 ロイター/Michaela Rehle)
[ワシントン 17日 ロイター] - 独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題で、対象となったVW車の所有者の弁護団は、独自動車部品メーカーのボッシュ[ROBG.UL]がVWの排ガス規制逃れに「深く関与していた」との見方を示した。
弁護団が16日にサンフランシスコ地裁に提出した書類で明らかになった。
VWは弁護団の主張についてコメントを拒否。ただ、排ガス不正をめぐる民事訴訟ですでに成立した和解に影響はない、とした。
ボッシュの広報担当は、同社は原告の主張を真剣に受け止め、複数の調査に協力していると述べたが、それ以上のコメントは避けた。
弁護団は、VWから提供された、同社とボッシュ、米規制当局の間のやり取りを記録した機密文書をもとに、ボッシュがVWの排ガス不正を「認識し、積極的に関与していた」と主張。
2011年のカリフォルニア州大気資源局あての電子メールなどから、ボッシュが排ガス検査で規制当局が承認する基準を深く理解し、VW車の承認獲得を手助けしていたことが示されたとし、「ボッシュはVWの不正で重要な役割を果たし、そこからかなりの報酬を得ていた」と指摘した。
ボッシュはエンジン管理プログラムなどを手がけており、VWにも納入。米独の検察当局は両社に対し、排ガスの量を操作するソフトウエアの作成に従業員が関与していたかなどについて調査を進めているが、ボッシュは、ソフトをどう使うかは自動車会社に責任があるとの立場を表明している。
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