かんぽ生命と第一生命、海外や資産運用などの業務提携で合意

かんぽ生命と第一生命、海外や資産運用などの業務提携で合意
 3月29日、かんぽ生命保険と第一生命保険は海外生保や資産運用事業などで提携したと発表した。写真は第一生命保険の本部ビル。都内で2011年4月撮影(2016年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 29日 ロイター] - かんぽ生命保険<7181.T>と第一生命保険<8750.T>は海外での生保事業や資産運用などで提携したと発表した。両社はビジネスモデルの違いによる補完関係を強調するが、具体的な中身は今後の検討課題としており、成果は未知数だ。
海外事業では、第一生命の子会社がベトナムの国営郵便会社を委託先としている保険販売に対し、かんぽ生命と各種支援を検討するとしている。また、かんぽ生命による第一生命のベトナム子会社への出資を検討する。
資産運用事業では、かんぽ生命が、数千億円規模の運用で、DIAMアセットマネジメントなどの第一生命グループの資産運用会社を活用することで合意。また、共同投資として、まずは両社で100億円規模の海外インフラファンドへの投資を検討している。
会見で、かんぽ生命の千田哲也常務は、将来的な両社の資本提携や統合などは「視野に入れていない」と語った。また今回の提携は排他的なものではないものの、まずは第一生命との共同事業での成果をあげたいとした。
*内容を追加しました。

浦中大我

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