米議会のTPP採決、オバマ大統領在任中は見込み薄

米議会のTPP採決、オバマ大統領在任中は見込み薄
 11月17日、米共和党の一部議員や側近の話によると、米議会がオバマ大統領在任中にTPP批准に向けた採決を行う可能性は低い。写真はオバマ大統領、トルコ・アンタルヤで16日撮影(2015年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 17日 ロイター] - 米共和党の一部議員や側近の話によると、米議会がオバマ大統領在任中に環太平洋連携協定(TPP)批准に向けた採決を行う可能性は低い。
上院共和党のある側近が匿名を条件に述べたところでは、共和党指導部は2016年11月の米大統領選挙の後まで、TPPを棚上げする意向だという。オバマ政権は来年上半期のTPP採決を目指している。
この側近はまた、上院共和党の一般議員は大半が、オバマ大統領が日本などの11カ国と交渉したTPPを支持していないと指摘した。
上院財政委員会のハッチ委員長は17日、ロイターに対し「(TPP問題が)2016年までに解決できるとは思っていない」と述べた。
さらに、新大統領が就任する前の来年末の議会で「TPPを審議することは誰も望まない。おそらく先送りとなるのではないか」とした。

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