難民受け入れ義務で仏独が合意、幼児溺死写真の反響広がる

[ビチケ(ハンガリー)/ムーラ(トルコ) 3日 ロイター] - 地中海を渡って欧州を目指す難民や移民が急増している問題で、フランスのオランド大統領は3日、欧州連合(EU)全域で「難民受け入れを割り当てる恒久的で義務的なメカニズム」について、ドイツのメルケル首相と合意したと語った。
メルケル首相は、ドイツが近隣諸国より多くの難民を受け入れる用意があるとし、「公正で、それぞれの国に可能なことを考慮した割り当てやルール」に沿って各国が役割を果たす必要があると強調した。
 9月3日、地中海を渡って欧州を目指す難民や移民が急増している問題で、オランド仏大統領は、EU全域で「難民受け入れを割り当てる恒久的メカニズム」について、メルケル独首相と合意したと語った。写真は溺死したシリア難民のアイラン・クルディちゃん(3)の父親。(2015年 ロイター/Murad Sezer)
一方、トルコの観光地ボドルム近郊の砂浜で横たわる溺死した幼児の写真がソーシャルメディア上で広がり大きな波紋も呼んでいることについて、フランスのバルス首相は「欧州全域で緊急な対応が必要だ」とツイッターに投稿。欧州各国の政治家にも反響が広がった。
死亡したのはシリア難民のアイラン・クルディちゃん(3)で、家族らとともにボートでギリシャに向かっていたところ転覆し、一緒に乗っていた5歳の兄と母親も死亡したという。

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