米看護師が新たにエボラ陽性、当局は微熱で旅客機搭乗を許可

米国のエボラ感染2人目か、症状直前に航空便搭乗
 10月15日、米テキサス州保健局は1人が検査で陽性反応を示したと明らかにした。写真はダラスでアパートに近づく防護服姿の緊急隊員ら。15日入手(2014年 ロイター/Dallas Police Department/handout via Reuters)
[ダラス 15日 ロイター] - 米テキサス州保健局は15日、米国内で初めてエボラ出血熱と診断されて死亡した患者の治療に当たった女性看護師1人が、新たにエボラ出血熱の検査で陽性反応を示したことを明らかにした。
この看護師はアンバー・ビンソンさん(29)。14日に発熱を訴えた後、直ちに隔離された。保健当局は、ビンソンさんと接触のあった人々の経過を観察するとしている。
このビンソンさんは、今月8日に死亡したエボラ熱患者トーマス・エリック・ダンカンさんの治療に当たっていた。
米国では、ダンカンさんの治療に従事した26歳の看護師が、国内で初めてエボラ出血熱に感染。感染が確認されれば2人目の二次感染例となる。
またビンソンさんは、症状を訴える前日の13日、オハイオ州クリーブランド発ダラス・フォートワース行きのフロンティア航空機に搭乗していた。
米疾病対策センター(CDC)のフリーデン所長は記者団に対し、同機の他の乗客が感染した可能性は非常に低いとしたものの、ビンソンさんは旅客機での移動を控えるべきだったと指摘した。
政府関係者によると、ビンソンさんはダラスを離れる前にCDCに37.5度の微熱があることを伝えたが、CDCの基準値を下回っていたため、搭乗を控えるよう指示されなかったという。
CDCとフロンティア航空は、同乗していた132人全員に連絡を取っていると説明している。
米テキサス州ダラスのマイク・ローリングズ市長は会見で、ビンソンさんはは一人暮らしで、ペットは飼っていなかったと明らかにした。
CDCは声明で、暫定検査結果の確認を行っているとした。
*内容を追加しました。

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