英の労働力不足、賃金上昇招きインフレ促進へ=英中銀副総裁

英の労働力不足、賃金上昇招きインフレ促進へ=英中銀副総裁
イングランド銀行(英中銀)のブロードベント副総裁は9日、英国のロックダウン(都市封鎖)後の労働力不足は一部セクターの賃金を押し上げ、短期的なインフレを促進させる可能性はあるが、労働市場は時間の経過とともに落ち着きを取り戻すと述べた。写真はブロードベント副総裁。2018年11月撮影(2021年 ロイター/Kirsty O'Connor)
[ロンドン 9日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)のブロードベント副総裁は9日、英国のロックダウン(都市封鎖)後の労働力不足は一部セクターの賃金を押し上げ、短期的なインフレを促進させる可能性はあるが、労働市場は時間の経過とともに落ち着きを取り戻すと述べた。
食品・農業分野の労働力不足について検討している議会委員会で、労働力不足は時間とともに軽減されると指摘。ただ、特定のセクターでは労働力不足が賃金上昇の一因になっていることは非常に明確だとした。
その上で、短期的には賃金の上昇圧力がインフレ高進の要因になると語った。
また、労働力不足の影響を受けている企業での賃金上昇は、その企業が属するセクターの生産減少につながる可能性が高いとした。

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