シンガポールのオラム、ADMのカカオ豆事業買収で合意

シンガポールのオラム、ADMのカカオ豆事業買収で合意
 12月15日、シンガポールの農産物商社オラム・インターナショナルは、ADMのカカオ豆事業を13億ドルで買収すると発表した。オラムのロゴマーク。シンガポールで2012年11月撮影(2014年 ロイター/Edgar Su)
[ニューヨーク 15日 ロイター] - シンガポールの農産物商社オラム・インターナショナルは15日、米大手穀物商社アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)のカカオ豆事業を13億ドルで買収すると発表した。
ADMはカカオ豆加工やカカオリカー、パウダー、バターの供給業者として世界最大手の1つ。オラムは買収を通じ、コートジボワールやシンガポールにあるADMの工場8カ所を取得する予定で、既に展開している豆精製施設5カ所を合わせると、カカオ豆加工事業で最大手の1つとなる。スイスのバリーカレボーや米カーギル[CARG.UL]と競合する。
またアジア地域では菓子類への消費者需要も高まっており、今回の買収は同地域での長期的成長を視野にいれたものとの見方もある。
ADMは9月、米カーギルにチョコレート事業を4億4000万ドルで売却したが、カカオ豆事業は維持するとしていた。
ADMの広報担当は、カカオ豆事業の売却は検討していなかったと述べた。

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