中国とモンゴルが「全面的戦略」関係に、経済協力深化で合意

中国とモンゴルが「全面的戦略」関係に、経済協力深化で合意
8月21日、中国の習近平国家主席がモンゴルを訪問。両国は二国間関係を「全面的戦略パートナーシップ」に引き上げる共同宣言に署名した。写真はエルベグドルジ大統領(右)と握手する習主席(2014年 ロイター/Rentsendorj Bazarsukh)
[ウランバートル/北京 21日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は21日、2日間の日程でモンゴル訪問を開始した。両国は二国間関係を「全面的戦略パートナーシップ」に引き上げる共同宣言に署名。また、経済、エネルギー、鉱業、金融といった分野で一段と協力を深めることで合意した。
中国主席がモンゴルを訪問するのは11年ぶり。コモディティ(商品)価格の下落や海外からの投資の減少に見舞われているモンゴルにとっては、主要貿易相手である中国の主席来訪への期待が高まっている。
中国国営の新華社は「習主席は中国とモンゴル間の貿易を2020年までに100億ドルに拡大することを提案した」と伝えた。両国間の貿易額は02年に3億2400万ドルだったが、13年には60億ドルに拡大し、モンゴルの貿易総額の半分以上を占めているという。
習主席はモンゴル紙に寄稿し、モンゴルの発展を支援するためにできることは何でもすると表明。「中国は、お互いを結びつける鉄道や道路の建設、鉱山開発で両国が協力を推し進められることを期待している」とした。
ただアナリストらは、中国が地域で政治的な影響力を高めていることにモンゴルの懸念は根強く、両国関係が大きく前進することはなさそうだと指摘する。
モンゴルの調査機関サント・マラル財団の代表を務めるSumati Luvsandendev氏は「今が両国関係のブレークスルーについて語る時ではないと思う。モンゴル経済は難しい状況にあるが、(両国関係に)すぐに影響が及ぶほどではない」と述べた。

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