英国、中国人向けビザ発給制度を緩和へ

英国、中国人向けビザ発給制度を緩和へ
 6月16日、英国のメイ内相は、中国からの観光客やビジネスマンに対するビザ(査証)発給制度を緩和する方針を示した。写真は閣議のため首相官邸に出向くメイ内相。10日撮影(2014年 ロイター/Andrew Winning)
[ロンドン 16日 ロイター] - 英国のメイ内相は16日、中国の李克強首相がこの日から訪英したのに合わせ、中国からの観光客やビジネスマンに対するビザ(査証)発給制度を緩和する方針を示した。中間層が拡大している中国の観光客による消費を呼び込むのが狙い。
内務省によると、ビザ申請から発給までの手続きが24時間以内に完了できるようになるという。メイ内相は「観光やビジネス目的で訪英する中国人の数は急増しており、発給制度見直しで訪英しやすくなる」と述べた。
中国はこれまで、英国のビザ申請手続きが過度に煩雑で官僚的であり、不可解だと批判していた。
2015年の総選挙に向けて英国では移民政策が関心事の1つとなっている。メイ内相は、参加国の国民に相互のビザなし渡航を認めるシェンゲン協定に英国が参加する意志はないことを改めて繰り返した。

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