小野寺防衛相「安定的なスクランブル」、中国の映像公開に反論

小野寺防衛相「安定的なスクランブル」、中国の映像公開に反論
6月12日、小野寺防衛相は、自衛隊機が中国軍機に接近したとする映像を中国国防省が公開したことを受けて会見し、「通常の国際法の範囲の中で、安定的なしっかりとしたスクランブルをしている」と反論した。昨年12月撮影(2014年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 12日 ロイター] - 小野寺五典防衛相は12日、自衛隊機が中国軍機に接近したとする映像を中国国防省が公開したことを受けて会見し、「映像をみるかぎり、通常の国際法の範囲の中で、安定的なしっかりとしたスクランブルをしている」と反論した。
11日に日本側は、中国軍機が自衛隊機に異常接近したと発表。中国は事実関係を否定し、翌日に映像を公開した。中国は、同国のTu-154に自衛隊機が接近したと説明。映像には自衛隊のF15戦闘機が映っている。
小野寺防衛相は「(11日の)接近事案に後ろめたいことがあるから、ああやって、自分たちでわざわざ映像を公開したのではないか」と述べた。その上で、突発的な衝突を防止するための連絡体制を両国間で早期に構築できるよう、中国側に働きかけていく考えを改めて示した。
日本側は11日、航空自衛隊のYSー11EB電子情報収集機と海上自衛隊のOP-3C画像情報収集機が、中国のSuー27戦闘機に異常接近されたと発表している。

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