中国は対北朝鮮制裁強化に踏み切るか決断すべき=米国連大使

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米国のヘイリー国連大使は30日、北朝鮮による28日夜のミサイル発射実験を受け、中国は国連の対北朝鮮制裁の強化を支持するつもりがあるならば、追加制裁に踏み切るかどうかの決断をすべきだと考えを示した。
同国連大使は声明を出し、「中国は重要な措置に踏み切るかどうかを決断すべきだ。話し合いの時間は終わった」と表明。
また、北朝鮮に対する国際社会の圧力の大幅強化につながらない新たな国連安保理決議に「価値はない」とした。
中国の国連代表部はコメントの求めに応じていない。
 7月30日、米国のヘイリー国連大使(写真)は、北朝鮮による28日夜のミサイル発射実験を受け、中国は国連の対北朝鮮制裁の強化を支持するつもりがあるならば、追加制裁に踏み切るかどうかの決断をすべきだと考えを示した。写真は5日国連で撮影(2017年 ロイター/Mike Segar)
北朝鮮の弾道ミサイル発射は、今月4日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)以来、今年に入って11回目。
北朝鮮がミサイル発射実験を続ける中、米国は対北朝鮮制裁強化に向けた安保理決議案を巡り中国と協議を重ねてきた。
一部の外交官は米国、日本、韓国が28日のミサイル発射実験を受け、週明け31日の安保理緊急会合の開催を要請するとの見方を示した。
しかし、ヘイリー国連大使は30日、「重要な結果が得られない緊急会合を開く意味はない」とする米政府の見解を明らかにした。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab