EADS が防衛・宇宙部門での人員削減発表、解雇含め5800人

[パリ 9日 ロイター] - 欧州の防衛航空大手EADS は9日、防衛・宇宙部門を中心に5800人を削減する計画を明らかにした。同社初の大幅な解雇も含まれ、労組や関係国からの反発は必至とみられている。
1500人は配置転換となるが、一部の派遣労働者については契約が更新されず、最終的には1000─1450人が解雇される可能性がある。
トム・エンダース最高経営責任者(CEO)は労組に対し、事業環境は厳しさを増しており、競争力がなければ深刻な状況に直面すると危機感を表明。同CEOはかねてから「普通の企業」としての経営を追求する考えを示していた。
発表を受けてフランスの主要労組は、「あらゆる措置」を使って強制的な解雇に対抗する方針を表明。ドイツのIGメタルは計画を批判する一方、まだ交渉の余地があるとの見解を示した。
同社はフランスとドイツに主要拠点をもっている。

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