EU資本市場同盟計画を2015年半ばに公表へ=欧州委

[ブリュッセル 6日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のジョナサン・ヒル委員(金融安定・金融サービス・資本市場同盟担当)は6日、今後5年間で域内資本市場の統合を目指す考えを示し、来夏までに計画を策定すると表明した。
ヒル氏は、EU当局者と企業経営者との会合で、「われわれは完全に機能している単一の資本市場を依然として有していない」と指摘。「わたしは資本市場同盟の実現に向けた案を提示する。EU加盟全28カ国のプロジェクトになる」とした。
ヒル氏は、最初のステップとして、インフラ整備や企業のための欧州長期投資ファンド立ち上げ案を推進し、証券化の枠組みを構築、少数の機関投資家に向けた証券の私募発行の分析を実施すると述べた。
「わたしは追加的な市場の金融商品の構想に関心があるが、安全な短期債だけでなく、長期投資を促す長期の安定した債券、さらには革新を奨励するリスク・キャピタルに関心がある」とした。

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