アルマ望遠鏡で賃上げ要求スト、「標高5000メートル考慮して」

アルマ望遠鏡で賃上げ要求スト、「標高5000メートル考慮して」
8月22日、南米チリにある日米欧が共同で建設した「アルマ望遠鏡」で、技術者らが賃上げを求めてストライキを起こした。写真は同望遠鏡施設で3月撮影(2013年 ロイター/Ivan Alvarado)
[サンティアゴ 22日 ロイター] - 南米チリにある日米欧が共同で建設した「アルマ望遠鏡」で22日、技術者らが賃上げを求めてストライキを起こした。
労働組合によると、194人の技術者や職員は、雇い主である米国北東部大学連合(AUI)に対して15%の賃上げを要求。天文台のあるアタカマ高地は外部と隔離された場所で、標高5000メートルで仕事をしていることを考慮して欲しいと訴えたが、交渉は決裂した。
天文台側は緊急の対応策を実施し、基本的な運用は続けられるようにするという。
アルマ望遠鏡は直径12メートルと同7メートルのパラボラアンテナ計66台で構成される電波望遠鏡で、波長が短い電波の観測では世界最高レベル。本格運用は3月から始まっている。

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