通勤車内を「静穏」に、NY市で交通2社が呼び掛け

通勤車内を「静穏」に、NY市で交通2社が呼び掛け
 10月14日、米ニューヨーク市の交通機関を運営する2社が、市内を運行する、もしくは市内に乗り入れている通勤電車とバス、タクシーの車内で静かに過ごすよう乗客に呼び掛けるキャンペーンを始めた(2015年 ロイター/Lucas Jackson)
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米ニューヨーク市の交通機関を運営する2社が、市内を運行する、もしくは市内に乗り入れている通勤電車とバス、タクシーの車内で静かに過ごすよう乗客に呼び掛けるキャンペーンを始めた。
ニューヨーク市を拠点に通勤用のバスと電車を運行するニュージャージー・トランジットは14日、車内で大声で通話する行為を止めるよう求めるキャンペーンを開始。女性が携帯電話で大声でおしゃべりする場面を風刺画にしたはがきを配布した。フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアでも、「みんな一緒に乗っている」として「無礼ゾーン」に入らないよう呼び掛けた。
一方、ニューヨーク市のタクシー・アンド・リムジン・コミッションは、イエローキャブの乗客に映画評やブロードウェーの広告などを見せる車内テレビサービスを中止させる試験プログラムの導入を検討している。担当責任者によると、テレビを消す機能が働いていないとして苦情があることが背景。
多くのニュージャージー・トランジットの乗客は、ソーシャルメディア上でキャンペーンを支持。ただ、今月の運賃引き上げと時期が重なったことから、値上げ分がはがきなどのキャンペーン費用に回っているとの不満をつぶやくツイートもみられる。

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