人工授精で解雇、米カトリック学校の元教師が裁判で勝利

[シンシナティ(米オハイオ州) 3日 ロイター] - 人工授精で妊娠したことを理由に解雇された元女性教師が、カトリック教会の大司教区などに損害賠償を求めていた裁判で、米オハイオ州シンシナティの連邦裁判所の陪審員は3日、解雇は反差別法に違反しているとして損害賠償を一部認める評決を下した。
女性はカトリック学校でコンピュータープログラムを教えていたが、大司教区は2010年、この女性がカトリックの倫理観に背いて人工授精で妊娠したとして解雇した。女性はカトリックの道徳規範に従うとする契約書に署名していた。
女性は計60万ドル(約6000万円)の損害賠償を求めていたが、陪審はこのうち17万1000ドルを認める評決を下した。大司教区側は、控訴するかどうかは今後決めたいとしている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab