「透けすぎ」ヨガパンツ自主回収、メーカーの株価急落

「透けすぎ」ヨガパンツ自主回収、メーカーの株価急落
3月19日、「透けすぎる」ことを理由にヨガパンツの自主回収を発表したカナダのスポーツウエアメーカー、ルルレモン・アスレチカの株価が急落した。写真は米カリフォルニア州で撮影(2013年 ロイター/Robert Galbraith)
[トロント/香港 19日 ロイター] カナダのスポーツウエアメーカー、ルルレモン・アスレチカの株価が19日、トロント株式市場で急落した。主力製品の1つであるヨガパンツが「透けすぎる」との理由で自主回収となり、同社の成長性に疑問符が付いた格好。
ルルレモンは18日遅く、「ルオン」という素材で作られた黒のヨガパンツが技術仕様に達していなかったとして、自主回収すると発表。対象商品は同社の女性向けパンツ製品全体の約17%を占め、業績にも大きな影響が出るとの見方を示した。
アナリストらは、同社を取り巻く競争環境が激しさを増すなか、過去1年で2回目となった品質問題はルルレモン・ブランドを傷つける可能性があると指摘。同社は昨年7月にも、一部商品で色落ちの問題があると認めていた。
当初は前年同期比11%増の伸びが見込まれていた今四半期の既存店売上高は、ヨガパンツの自主回収を受けて同5─8%増まで鈍化する見通し。前年実績の同25%増からは急減速となる。

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