精子にも「旬」、最も健康なのは冬と初春=イスラエル研究

[11日 ロイター] イスラエルの研究チームは、人間の精子が季節によって状態が異なる、いわゆる「旬」のようなものがあるとし、一般的に冬と初春の精子が最も健康であるとの研究結果を発表した。
調査は2006─09年に、不妊症の治療を行っている男性6455人から精液のサンプルを取って実施。その結果、冬に採取した精子は動くスピードが速く、異常も少なかったことが判明。季節が春に入るにつれ、精子の質には一定の低下がみられた。
研究を率いた同国ネゲブのベングリオン大学のEliahu Levitas氏は、「冬と春に作られた精液の特徴が妊娠確率の上昇と合致していることが分かり、これで秋に生まれる子どもの数が多いことが説明できそうだ」とした。
ただ、精子の数が少ないなど何らかの異常がみられた男性の場合は、この傾向は見られなかった。
この調査結果は、米産科婦人科医学誌「American Journal of Obstetrics & Gynecology」に掲載された。

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