ダイエットに新手法か、食事のタイミングが重要=研究

[30日 ロイター] 英学術誌「国際肥満ジャーナル」に掲載されたスペインの研究によると、昼食を早めに食べる人の方が、遅めに食べる人よりも体重が減りやすい傾向にあることが分かった。
この研究では、昼食の時間を早めることで余分な体重が減るという証明はされていないが、食事をとるタイミングが重要な役割を果たしている可能性があるとしている。研究に携わったフランク・シーア氏は、「何を食べるかだけではなく、いつ食べるかということも真剣に考えるべきだ」と強調した。
スペイン南東部で行われた研究では、被験者420人を午後3時より前に昼食をとるグループと午後3時以降に昼食をとるグループに半数ずつ分け、20週間以上にわたって体重の変化を測定した。
被験者らは、1日のカロリーの約4割を昼食で摂取するという「地中海式ダイエット」を行い、期間中は同じ量の食べ物を摂取、運動で燃焼させるカロリーもほぼ同等程度になるよう調整した。その結果、午後3時前に昼食をとるグループは平均で10キロ減(当初の体重の11%強に相当)、もう一方のグループは平均で7.7キロ減(同9%相当)となった。
またシーア氏は、米国では一般的に夕食で摂取するカロリーが最も多いと指摘し、夜遅くに食べる人はさらに減量が難しくなるとの見方を示した。

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