中国共産党、三中全会控え政治改革を否定=人民日報

中国共産党、三中全会控え政治改革を否定=人民日報
11月8日、中国共産党は、第18期中央委員会第三回全体会議(三中全会)の開幕を翌日に控え、いかなる政治改革も行わないとする文章を党機関紙・人民日報を通じて発表した。写真は昨年7月、武漢で撮影(2013年 ロイター)
[北京 8日 ロイター] -中国共産党は8日、第18期中央委員会第三回全体会議(三中全会)の開幕を翌日に控え、いかなる政治改革も行わないとする文章を党機関紙・人民日報を通じて発表した。
共産党は中央党史研究室の名前で発表した文章の中で、中国は党の指導の下でのみ繁栄できると指摘。「中国の特色ある社会主義」の道を歩み続けると表明し、党による統治を脅かしかねない欧米式の政治システムを模倣することはないとの認識を示した。
同研究室はまた、1970年代終盤に始まった改革開放の前に終結した文化大革命(1966─76年)といった悲劇を持ち出して党の正当性を損なおうとする努力は、党滅亡の種をまくことになるだけだと主張。「国内外の敵対勢力を分析すれば、改革開放前の期間を否定することは、党の歴史的偉業を否定することになると分かる。(敵対勢力は)中国共産党の執政党としての地位を否定するために党を悪魔化している」として警戒感を示した。
人民日報傘下のタブロイド紙「環球時報」の世論調査によると、政治改革を望む中国人の割合は33%にとどまっている。
三中全会は9日から4日間にわたって非公開で開催され、経済改革が主要議題になると見込まれている。

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