アルジェリア人質事件、少なくとも外国人22人の安否不明

アルジェリア人質事件、少なくとも外国人22人の安否不明
1月18日、アルジェリアのガス施設での人質拘束事件をめぐり、同国軍による救出作戦が行われたが、少なくとも22人の外国人の人質の安否が確認されていない。写真は現場の施設。グーグルアース提供(2013年 ロイター)
[アルジェ 18日 ロイター] イスラム武装勢力によるアルジェリアのガス施設での人質拘束事件をめぐり、同国軍による救出作戦が行われたが、18日時点で少なくとも22人の外国人の人質の安否が確認されていない。
アルジェリア治安当局筋がロイターに語ったところによると、これとは別に人質30人が死亡。日本人2人を含む少なくとも7人が外国人で、英国人2人、フランス人1人も含まれている。アルジェリア人の人質は8人が死亡した。武装勢力側の死者は少なくとも11人だという。
人質の死者のうち、残りの国籍は不明。数十人が脱出したとみられる。アルジェリア人労働者約600人は無事だった。
日揮<1963.T>によると、現地の日本人駐在員14人と連絡が取れていない。
ノルウェーの国営エネルギー企業スタトイルによると、8人の従業員の安否が不明。
人質となっていたアイルランド人エンジニアは、人質を乗せたジープ4台がアルジェリア軍によって爆破されたのを見たと証言した。軍の司令官らは、武装勢力が人質とともに国外に脱出することを要求したため、襲撃から約30時間後に救出作戦に踏み切ったとしている。
英国の外交筋は、人質が拘束されている状況が終わったことを示す情報をまだ受け取っていないと述べた。同筋は「現場の状況は依然としてまったく流動的だ。アルジェリア当局からは事態が収束したとの情報は何もない」と述べた。
政府関係者によると、今回の事件では、米国人、ノルウェー人、ルーマニア人、オーストリア人も人質になっていた。
先の治安当局筋によると、武装勢力側の死亡者11人のうち、アルジェリア人は2人のみ。残りはエジプト人3人、チュニジア人2人、リビア人2人、マリ人1人、フランス人1人だった。

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