イタリアとスペイン、新たな空売り規制導入 仏なども

イタリアとスペイン、新たな空売り規制導入 仏なども
 3月16日、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なイタリアとスペインの金融規制当局は、新たな空売り規制を導入した。写真は人気がなくなったバルセロナの街並み(2020年 ロイター/Nacho Doce)
[ロンドン/パリ 16日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、イタリア、スペイン、フランス、ベルギーの金融規制当局は16日、新たな空売り規制を導入した。欧州連合(EU)の欧州証券市場監督機構(ESMA)も同日、株式市場のダウントレンドは数週間続くとの見方を示し、空売り規制の強化を発表している。
今回の規制により、世界最大のビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)、スペインの銀行サンタンデール、航空大手エールフランスKLMなどの空売りが一時的に禁止される。
スペイン証券取引委員会(CNMV)は、17日から1カ月間、スペイン株式について、ネットショートポジションの構築やショート幅の拡大を禁止する。証券金融を利用した空売りも含まれる。この措置は延長される可能性がある。
イタリア証券取引委員会(CONSOB)も、新たに24時間の空売り規制を導入するとともに、一段の対策を講じる手続きも開始した。17日の取引では20銘柄が対象となる。同委員会は先週13日にも、85銘柄を対象とした空売り規制を導入していた。
フランス証券取引当局は、92銘柄の空売りを禁止した。
*内容を追加しました。

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