米当局がインスタグラムの「ステマ」追及、セレブ21人調査

[サンフランシスコ/ワシントン 13日 ロイター] - 米連邦取引委員会(FTC)は、スーパーモデルのナオミ・キャンベルさんや女優のリンジー・ローハンさんら有名人21人に対して、写真共有アプリのインスタグラムにおける商品掲載で、何らかの報酬を得た事実がないかどうか問い合わせる書簡を送った。
フェイスブック傘下のインスタグラムでは近年、有名人が宣伝行為だと明言せずに特定の商品やサービスを評価する、いわゆるステルスマーケティング(ステマ)が急増。ソーシャルメディア上に多数のフォロワーを抱えるこうした「インフルエンサー」の行動に当局が強い関心を寄せていることが分かる。
 9月13日、米連邦取引員会は、スーパーモデルのナオミ・キャンベルさんや女優のリンジー・ローハンさん(写真)ら有名人21人に対して、写真共有アプリのインスタグラムにおける商品掲載で、何らかの報酬を得た事実がないかどうか問い合わせる書簡を送った。仏アンティーブで5月撮影(2017年 ロイター/Stephane Mahe)
書簡は6日付で、有名人が好意的に紹介した商品やサービスの販売元と「実質的なつながり」があったかどうか30日までに回答するよう求めている。
FTCは5月にも企業や有名人宛てに、ソーシャルメディア上で報酬を得て宣伝をしていることをきちんとフォロワーに伝えるよう通知した。ただ当時は啓発的な性格だったが、今回は警告の意味合いがあり、今後もステマを繰り返す人には制裁金を科す可能性もある。

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